自己愛性人格障害(004) 伴う虚言癖
虚言癖を伴う人格障害者は、本当にどうでもいいような嘘をつく。例えば、「高校時代にインターハイに選ばれたけど怪我で辞退したんだよね」。このような、明らかな嘘だけど、嘘だと証明できない嘘をつく。こちらとしては、どうでもいいことだから、ふーんと受け流す。それで嘘がバレなかったと得意になる虚言癖。どうでもいいことなのだから、そこは突っ込まずに、嘘だとわかっていても、いちいち指摘しないのが社会人の対応であろう。
しかし、その嘘は、澱のように対象者の心に厚く沈殿していく。ひとつひとつは些細な嘘でも、それが堆積すると、コイツは信用ならん嘘つきだという印象になる。それが些細な自慢話のレベルなら害もなかろう。しかし重要な決定に関して嘘をついたらどうだろう。
自責感の欠落。自己正当化。都合の悪い事実を記憶から削除、さらに記憶の捏造。虚言癖は自覚があるのかないのかは別として、けして自分の否を認めようとはしない。明らかな証拠をつきつけられても沈黙し、別の場所で嘘を否定する。非常に印象が悪い。
ちょっと話が逸れたが、テーマとする自己愛性人格障害は、様々な精神障害を伴い、その内のひとつが虚言癖である。むしろ、自己愛性人格障害は虚言癖を内包している。
私「お前はそう言ったじゃないか。」
自己愛「言ってない。」
私「いいや、絶対に言った。○○の時、○○の話をした時に言ったじゃんか!」(怒)
自己愛「いいや、言っていない!絶対に言ってない!」
私「いいや!絶対に言った!間違いない!」(怒×10)
自己愛「じゃあ、アンタがそう思うならそうなんじゃない?」
記憶力が良い私に通じない明らかな嘘を自己愛は「アナタは口が上手すぎていつも私ちゃんが嫌な思いをする被害者」とよくのたまっていました。
でも最後は私に身体症状が出て負けましたけどね。
mixiの人格障害コミュで誰かが書かれていましたが、
自己愛性人格障害者と気付くひとつのポイントは、
「言った言わないの話が多い」というのが挙げられていました。
私の知ってる自己愛はこんなふうです。
私 )あなたが私について、色々作り話で悪口を言ってるとAさんから聞いた。本当に言ったか?
自己愛)言ってない。
私)では、Aさんが嘘をついたのか?Aさんに確認する。
自己愛)確認しなくていい。Aさんはあなたを恐れているから、連絡をとるな。それより、あなたこそ自分に全く非がないのか?うちの子供の悪口をAさんに言っただろう。
私)⁇一度も言ってない。何を言ったというのか?
自己愛)どんな親に育てられたのかと言っただろう。
私)そんな事言わない。言うわけがない。
自己愛)それはこちらも同じこと。
きっと、あなたはうちの悪口を言った事を忘れているだけ。聞いたAさんも忘れてるかもしれないから、Aさんに確認するな。
次から次へなんじゃそら?な嘘を重ねられ、とっても不毛な対決でした。
よく思いつくものですね。ほんとおぞましい。