自己愛性人格障害(061) 道徳の時間

ワシは典型的な文系頭である。読書は、その時間、異次元、異世界に逃避できる、また先人の知識を学ぶことができる貴重なものである。小学生の頃、新しい教科書をもらうと(義務教育に感謝)、まっさきに国語と道徳の教科書を開いて、物語を読んだものである。

道徳や修身の教科書にはためになる話が満載。ジョージワシントンは、小さい頃、 父親の大切な桜の木を斧で切ってしまった。
正直に「僕がやりました」と告白したところ、 「お前の正直な答えは千本の桜の木より値打ちがある」と逆に褒められた。この話を知らないアメリカ人はいないだろう。

話は変わるが、戦中に一般公募で選ばれた「ほしがりません勝つまでは」という標語がある。小学生の少女が作ったもので、入選作の中でも評判になったそうである。ところがこれは、実は父が娘の名前で応募した標語だったということが、戦後ずっと経ってから、父の死後になってやっと本人の口から明かされた。

黙っていればわからぬことである。しかし、この女性は、ウソをつくという良心に反する事を、何十年も、ずっと呵責していたのであろう。普通は、このように、ウソをつくと、良心が咎めるものだ。

前回のトピックで書いた通り、人格障害者ウッキーがトイレットペーパーを会社の経費でこっそり買っていたが、それが発覚してしまった。

(1)ヘルパーに頼まれた → ヘルパーって誰や?
(2)社長の自宅用に買った → 俺は知らん
(3)女性は紙を多く使う → 短期間にロール8本もか?
(4)私は自分の分は自分で買ってます → そんなこと聞いてません。

ワシントンの話じゃないが、こんな言い訳するくらいなら、いっそ正直に言った方がいいんじゃないか。あれやこれやと、辻褄が合わない言い訳を次々に繰り出し、なんとしてでも責任を逃れようとするのは、非常に心象が悪い。言い訳の内容が稚拙で練られていないことからも、バレて動揺しているのが手に取るようにわかる。あれがダメならこれ、これがダメならあれ、というふうに、次々に言い訳が変遷していく。最初の「ヘルパーに頼まれた」はもうどこかへ行ってしまってる。顔に「私が盗みました」と書いてあるようなもんだ。人間、正直が一番よ。

人格障害者ウッキーは、離婚しているのだが、娘がいるんよ。道徳観念が欠如している親に育てられた娘は、いったいどんな奴なんだろう。母親が人格障害じゃたまらん。恋人を会わせることが出来なくて結婚もできん。

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12 thoughts on “自己愛性人格障害(061) 道徳の時間

  1. 元被害者 より:

    >道徳観念が欠如している親に育てられた娘は、
    いったいどんな奴なんだろう。
    経済的にも物理的にも頼らなければならない唯一の相手が自己愛であることを考えたら、毎日絶望の中を生きているのではないでしょうか?

  2. せんち より:

    幼い頃からそういう環境で育てば、そういうものだと思うのではないでしょうか。
    比較がなければ絶望も感じないかも。
    実際に親子揃って、というケースもままあるようです。
    角田美代子の息子は、これを機に母親と縁を切りたいと申しておるそうです。

  3. 元被害者 より:

    >幼い頃からそういう環境で育てば、そういうものだと思うのではないでしょうか。
    比較がなければ絶望も感じないかも。
    小学校低学年までは、慢性的に憂鬱な気持ちだったような気がします。
    中学年では、他の子が家に帰る時間になるとに楽しそうにしている姿が不思議でした。
    高学年になると、父親に対してはっきりと、”こいつが元凶だ”と認識し、こいつさえいなければ毎日幸せだろうと思っていました。
    角田美代子の息子は確かに犯罪には加担しましたが、私は彼が自己愛だとは思っていません。なぜなら、私や姉がその立場だったからです。父親の命令で姉に腹を蹴られり、私が姉を傷つけなければならないことが日常茶飯事でした。姉妹で一緒に母親の大切な物を本人の目の前で叩き壊したこともあります。
    自己愛性人格障害は自覚がない症状なので、私自身が自己愛かどうかは自分では分からない訳ですが、姉は違います。
    性格も、角田美代子の集団に巻き込まれた姉妹と同じような感じです。姉が亡くなった茉莉子さんタイプ、私が比較的活発な性格でした。

  4. 焼酎仮面 より:

    震災でみせた日本人の道徳心。世界中で驚きを受けた。多宗教国家である日本。ダマイラマは、宗教を広めるのではなく、道徳を広めたいと述べた。日本人が誇れる道徳心。自己愛性人格障害者には、確かに道徳心がない。それは、痴呆症と同じ脳の仕組みであると私は思う。ただただ、自己の満足に生きる。不思議なのは、戦後、戦中、自己愛性人格障害者が極端に少ない(もしくなない)と言う事実だ。ギリギリで生きると自己愛なんて言ってられないのかな?自己愛性人格障害を北朝鮮やアフリカに連れて行き、放り出した場合、障害者は、どの様な行動を取るのだろう。

  5. 匿名 より:

    焼酎仮面さん
    >戦後、戦中、自己愛性人格障害者が極端に少ない(もしくなない)と言う事実だ。
    私は、戦中も戦後も、今と比較にならないくらい自己愛性人格障害者が沢山いたし、特に戦時中はモラルハラスメントが横行していたに違いないと認識しています。
    同じ国で育っても人によって全然考え方が違うものなんですね。

  6. せんち より:

    ***元被害者さん
    隔離された場所ではなく、社会との接点、例えば学校などで、
    知らずと学友が比較対象になりえますね。
    これはボクの無知でした。
    角田美代子の息子は、母親との決別を決心しているくらいなので、
    良心の咎がある点、自己愛性人格障害とは異なるかもしれませんが、
    いずれにせよ犯罪者であり、これだけ死人が出ている以上、
    従犯であれ死刑は免れまいと思います。
    ***焼酎仮面さん
    ボクは痴呆症とは、似ているものの、何か根本に違うところがあると思います。
    痴呆は物忘れの酷いものですが、人格障害は、積極的な攻撃性を持つ点でしょうか。
    痴呆は、痴呆の人ですが、人格障害者は、一見普通の人の仮面をつけている点、
    なかなか見分けづらいものであることも、大きな相違点です。
    何より、痴呆は世話することは大変ですが、それ以外、あまり害を及ぼすことはありません。
    ところが人格障害者は、思い切り害がある、だからこそこんなブログがあるのかも(笑)
    あと、戦中でも、いつの時代でも、人格障害者はいたと思いますよ。
    それが表出していたかどうか、定義されていたかどうか、
    時代によっては、単なる身勝手な奴で済まされていたかもしれません。
    もちろん北朝鮮やアフリカにも同様にいるでしょう。
    北朝鮮の大親分、金正日は、当初、日本人拉致を認めず、
    認めた後は「私は指示していない、一部の英雄主義者がやったことだ」と責任転嫁。
    これなんか、これまでさんざん自己愛性人格障害の事を書いてきたこととピタリ一致する言動です。
    ただ、金正日は人格障害者ではなく、確信犯でこのように言っている、
    言わざるを得ない立場であったので、仕方ないかなと思います。
    腹立ちますが、こうでも言わないと、という立場は理解できます。
    まぁ日本人としては、何であれ拉致被害者が帰国すればいい、というのがボクの考えです。
    ***無記名さん
    これは考え方の違いではなく、先に書いたように、単なる事実誤認でしょう。
    事実は考え方の違いで動きませんから。
    いたものはいた、いなかったものはいない、考え方の相違が入る余地はありません。

  7. 匿名 より:

    >事実は考え方の違いで動きませんから。
    これに関してはそうですね。
    >いたものはいた、いなかったものはいない、考え方の相違が入る余地はありません。
    そして、この問題に関しては、事実かそうでないか確認するのは厳密にはできないですが。

  8. 元被害者 より:

    >実際に親子揃って、というケースもままあるようです。
    私は、被害者の会に参加したことがありますが、自己愛同士が一緒にいるケースは見たことがありません。
    自己愛の親に悪影響を受けた子が攻撃的な一面を見せることは結構あるのですが、それは自己愛性人格障害ではなく、単に残忍なだけに見えました。
    同情を買おうとしたりはまずしないし、嘘をつく時も自分で嘘だと分かってついていました。
    万引き犯を捕まえた時の振る舞いなどで違いが分かります。
    自己愛系は泣いて許しを請うなどして見逃しを求める行動に出るのに対し、単に残忍な子は淡々とした受け答えをします。「お金を払いたくなかったから」、「盗んで売ろうと思った」と身勝手な理由を正直に言います。

  9. せんち より:

    *** 無記名さん
    確認するのは無理ですが、
    時代が違っても、ある一定の数は存在したと思いますよ。
    悪魔の証明の逆で、歴史上のエピソードを読むと、それかなと思うこと多々ありますから。

  10. より:

    道徳 通用しないですよね
    過去 数名の方々とお会いしてます
    嘘は彼らにとっては自分が正当のための言い訳・・
    自分の責任はつじつまが合わなくても回避する
    都合が悪くなると逃げる 人のせいにする
    どんなにお世話になった相手でも あるとき 
    自分が傷ついた その人のせい 気に入らないと言って絶交してくる
    急に口をきいてくれなくなった人がいました。
    分担されてる仕事上その人が受け持ってる部分の進行状況は知る必要があります
    一切教えてくれません しかも 忙しいからと引き受けてる部分 やってない
    1ヶ月以上どうにもならない状況が続き
    見かねて ちょっと話し合いをもったら とあいだに入ってくれた上司
    目も合わさない彼女が言った事
    「私が嫌いな人のことを あなたが話した 」
    「私はあの人の名前を聞くだけで気分が悪い」
    「1ヶ月で具合が悪くなった」
    「あんたのせいで病気になった」
    意味がわかりません
    情けなくて泣けました。
    次の日 ころりと態度が変わり
    「あなたの気持ちはわかってる」
    「工場直販で安く手に入るお菓子があるから持ってきてあげるね」
    一部カビが生えた大量のパンでした
    「わざわざ工場へ行ってせっかく持っていってあげたのにぜんぜん喜ばない
    感謝もしてくれない人なのよ」
    と 私の知らないところで言っていたそうです。
    縁切りました。
    それから
    ある男性
    俺は天才 
    なんでテメーの都合にあわせなきゃいけないんだ
    都合が悪くなると虚言 
    周りがバカだから自分の価値がわかってもらえないと言い
    価値のある人間としか話す価値無いとも言い
    ならばさぞかし 素晴らしい女がいて
    すごい仕事して稼いでるんだろうと聴いてみれば
    おまえになんて言う必要ない
    そして
    つじつまの合わない言い訳
    矛盾を指摘すると 俺は傷ついた
    テメーの言い訳なんか聞きたくねーんだ
    訴えるぞ
    立派な僕なら 何してるかどれだけ偉大なのかをはっきり言ったらいいのに。
    ノーベル賞のとき 会見でときどき おねんね?
    うそといえば・・・ とか言っちゃってる人もいましたね。
    世の中恐ろしいです。
    自分が変なのかな?って思わされます。
    人間 大嫌いになりました。
    人間信用しません。
    信じる方がバカ って思わされます。

  11. 焼酎仮面 より:

    泥棒は自己愛なのでしょうか?
    うんこを食べている重度の痴呆の方。嬉しそうに食べています。彼らは、夢のなか。うんこでも幸せなんですね。描写が鋭いブログ。本当に感心しますし、被害者としては、共感も多いのですが、洗脳と自己愛、精神疾患、線引きが難しいだけに、医者も正確なことも打ち出せない。
    これもまた日本の闇かもしれませんね。
    またまた、ダマイラマですが、先進国の日本では、自殺する人が多い。即ち、知恵と道徳は、別であると説いています。私(自殺は、道徳に反する)
    私は、無宗教信者ですが、(神社参拝)ダマイラマの言葉に共感しています。
    何が本当の情報が判らない時代。何を信じていいか判らない時代。自分勝手が自己愛と言うなら少なからず、人には必ずあるもの。幸せの価値観が物欲にある人が自己愛ではないでしょうか?私見ですが・・・
    だから、泥棒も自己愛?違いますね・・・

  12. せんち より:

    *** ♪さん
    コメントありがとうございます。
    なんだか、自己愛性人格障害そのまんまなので、
    ボクも返答しようがないです。はい、ガチでそうですねと(笑)
    カビが生えたパンをわざわざ用意したのでしょうか。
    その情熱が逆に作用すれば、
    それこそ人格障害者が求めるような好かれ方をする、
    とても素晴らしい人になれるのにと思うのですが。
    人間不信になる気持ちもわかりますが、
    けして皆がそうではないというのはボクはわかっています。
    むしろ、今まで人格障害者に関わるまでは、
    いろいろな仲間に支えられていたと人生に感謝しているくらいです。
    人格障害者が社会から淘汰されていくような世の中になればいいなと思います。
    +++ 焼酎仮面さん
    んー、申し訳ないですが、物欲と自己愛の相関関係はないと思うのです。
    泥棒は、少なくとも意識の上では悪い事をしていると思っていると思うんです。
    だから見つからないようにこっそり忍び込んだり、証拠を隠したり。
    自己愛性人格障害者は、まるで呼吸をするかのようにウソが言えるし、
    涙ながらにウソを言える、
    むしろ、ウソを言ってる間にそれが本当のことになってしまっている。
    これはもう、まさに脳や性格、人格に障害があると思います。

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