自己愛性人格障害(343) ストーカー被害 6

今まで何人もの人格障害と思しき人たちと会ってきた。それらしいと聞きつけ、わざわざそのために会いに出向いた事もある。その際はこちらの意図を隠し、大きなホラ話や虚言を言いたい放題言わせて観察する、それが今までのパターンだった。ワシが「へぇ~すごいですね」と相槌を打つと大喜びで更に話が大きくなっていくのが興味深い。様々な虚言、突飛な論理の飛躍、話の整合性がとれない部分が多々あり、目の前で夢中で話す顔を見ながら、一体この人はどういう頭の構造をしているのだろうと、毎回不思議に思っている。

2004年に大牟田4人殺害事件という凄惨な事件が起きた。家族全員で立案して犯行に及び、家族全員が死刑判決という稀有な事件である。現在まだ死刑は執行されておらず全員が収監中の身である。文春だか新潮だかに、この死刑囚家族のひとりと交わした書簡をベースにした連載が掲載されており、後に一冊にまとめられたと思う。死後の世界は死んでみないとわからないように、死刑囚の心理は死刑囚にしかわからない。犯行に及んだ動機、その時の感情、そして死刑を待つ現在の心境などは、実際にその立場になってみないと想像の域を出ない。同様に人格障害者の論理の整合性の不備、飛躍した論理、動機、心境、本心などは、人格障害者でなければわからない。

これまでは、こちらの意図を隠して人格障害と思しき人物と会い、観察するにとどめてきた。ここでもう一歩前に進んで、こちらの意図を説明して、それという前提で話を聞くことが出来ないかと思っている。

昨年末から「自己愛性人格障害(338) ストーカー被害 1」のシリーズにおいて、嫌がらせを受けている事を書いた。その時は怒髪天を突いていたのだが、今は随分心も穏やかになり、冷静に読み返している。そして色々と思いを巡らせている。はて、何故にネット上の議論がリアルな嫌がらせに発展するのか、写真を勝手に使ったのは自分なのにワシになすりつけて罪の意識はないのか、ストーカー加害者の25%はストーカーをしている意識はないという統計が朝日新聞に掲載されていたが、彼は自分の行為をどのように認識しているのか、いろいろ本人に質問してみたい。もしそこに正当な理由があるのであれば是非聞いてみたいし、例え世間一般の常識と乖離していようと彼なりの論理があるはずである。自分の行為を振り返って正しい事をしていたと思っているのか、それとも間違った事をしていたと思っているのか。間違っていないというなら、ぜひその理由を主張してもらいたい。人格障害者に、人格障害者として話を聞いてみたい。

そこで、人格障害者キョショウにメッセージを送ってみた(笑)

それが以下である。

*****

『今回はお願いがありメッセージを送ります。昨年末より、ワシのブログで「ストーカー被害」シリーズと題して、君の嫌がらせと思しき行為を詳細に書いてきました。ワシの知識と経験から、あれは人格障害者の類型だと確信しております。

しかし、あれはワシの立場から一方的に書いたものでしかありません。もしかしたら、君なりにあのような行為をする正当な理由があるのかもしれません。あれは嫌がらせではない、ストーカー行為ではない、ちゃんと正当な理由がある、自分は人格障害ではないというのであれば、独自の論理であろうと、その正当性を主張してもらえないでしょうか。

自宅住所や実家住所や顔写真などを晒し、自宅近辺にまで行き写真を撮ってアップする。ワシの常識では、これらは犯罪行為に隣接し、実際に弁護士や警察に動いてもらいました。しかし君の常識では、ちゃんと正当な理由があるかと思うのです。

ワシのブログの読者には同じような被害に遭っている人も大勢おります。しかし君の主張するように、これらが「された側」の妄想であるならば、「した側」の論理をワシのブログで、ぜひ紹介させていただきたいと考えています。なぜネット言論でのやり取りがリアルな嫌がらせに繋がるのか、その辺の心理や君なりの正当性の理由を知りたいのです。自分が間違った事をしていないと思うのであれば、それが正当な行為だという理由を、ワシのブログで紹介させていただけないでしょうか。

正直に言うと、ワシは君に良い感情はもちろんありませんが、かといって悪感情も一切ありません。ただ興味があるのは、あのような行為をする人たちの心理、あのような人たちが、それを正当化する論理を知りたいのみであり、いわば知的好奇心の発露です。もしインタビューに応じてもらえるのであれば、ワシが時間を作って実際にお会いしてもよいですし、その際には弁護士の先生に仕事として同席を依頼する事も可能です。あるいは電話インタビューのような形でも構いません。

君にとって、自分の正当性をアピールする良い機会だと思います。もしきちんと自分の行為の正当性を説明出来るのであれば、また、それがワシや読者の方々が納得できる理由であるならば、人格障害に悩まされている人たちの大きな助けになると確信しております。ぜひ一度、インタビューに応じてもらえないでしょうか。良いお返事をお待ちしております。』

*****

今のところ返事待ちだが、インタビューが実現した暁には、それを紹介したいと思う。世間にも稀にみる被害者側からアプローチして加害者にインタビューをするという貴重な記録になるのではないだろうか。自宅住所や実家住所や顔写真などを晒し、自宅近辺をうろつき、写真を撮ってアップする、彼がいかなる論理でこれらの行為を正当化するのか予測はつかないが、もし理由があるのであれば聞いてみたい。彼の名前や住所や顔写真も、彼の許可が出れば公開したい。許可がおりなければ「自分はいいけど他の人が同じ事をしたらダメ」という説明を聞いてみたい。正当性の有無はこのブログの読者の方々の判断に委ね、もしそれが納得いくものであれば、ワシは素直に自分の非を認める事もやぶさかではない。彼のことを責めるつもりはないが、せめてその心理や論理を、世の中の同様の被害に遭っている人たちのために教えてくれないかなと思う。

ライ麦畑でつかまえて「幸いなことに、その中の何人かが、自分の悩みの記録を残してくれた。 君が望むのなら、君はそこから学ぶことができる。それとちょうど同じように、もし君に他に与える何かがあるならば、 今度はほかの誰かが君から学ぶだろう。これは美しい相互援助というものじゃないか。こいつは教育じゃない。 歴史だよ。詩だよ。」
(J.D.サリンジャー著『ライ麦畑でつかまえて』より)

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