自己愛性人格障害(304) 人生いろいろ

なんだか深夜眠れずにこれを書いている。

今まで、いろんな人格障害の被害者の方の話を読ませて頂いた。
ネット上で、いろんな被害に遭われた方の話も貪り読んだ。
このような人格障害者どもの被害が後を絶たないのは何故だろうか。
これは世間の多くが「扉が開いていない」状態からに間違いない。

ボク自身、人格障害者ウッキーのようなガチガチの人格障害者は、
今の知識で相対したならば、すぐに怪しいと気付くが、
当時は人格障害などという言葉を知らなかったこと、
そして様々な偶然的要素が全て悪い方向に作用してしまった。

やや具体的に書くと、
他人の話を聞かないで自分の事ばかりしゃべりまくるので、
お金だけ出して、ボク自身はウッキーと距離を置いていたこと。
会社全体の業績が良かったので、
人格障害者ウッキーの搾取が霞んでいたことなど。

今の知識のまま、当時に戻って、対応をし直したいくらいである。
様々な偶然的要素が全て悪い方向に作用してしまった。
偶然が見えざる手の所作によるものならば、
ボクにとって神はいないということになる。

*****

細木数子の経歴については溝口敦「魔女の履歴書」に詳しいので、
興味がある方は読んでもらいたい。
「ヤクザと密接な関係があるのではなく、彼女自身がヤクザである」
この一言が細木数子の全てを物語っている。

細木数子の悪行のひとつに島倉千代子との関係がある。
島倉千代子ほどの人気歌手をタダ同然で働かせ、
さんざん搾取したのである。

細木数子に搾取された“16億円返済”の地獄半生

最初は細木を頼っていた島倉も、さすがに怪しいと気付いた。
その後、細木数子は人格障害者の定石通り、
自分の元を離れていった島倉千代子の悪口を吹聴し、
いかに自分が彼女のために頑張ったかをアピール。

ずっと後になって、自伝を発表した際の記者会見において、
島倉千代子は涙を目に浮かべ、らしからぬ発言をした。
「法律が許すなら、この手で刺したい」

島倉千代子には、細木数子と縁を切った後も、
マネージャーにお金を持ち逃げされたり、
ガンを患ったりと、不幸が次々と襲い掛かる。
3度の中絶や離婚を経験し、姉は自殺している。
「人生いろいろ」がヒットしたのは、
彼女の人生に歌が重なったからだろう。

そんな彼女は75歳で死去した。
確かに多くの人に愛され、
彼女の歌は永遠に日本人の心に残るだろうが、
それでもなお、彼女は幸福な人生だったのだろうかと考える。

*****

一方、細木数子は次々に搾取する相手を見つけ、
怪しい霊感商法や占いを駆使し、
恥ずかし気もなくテレビで醜悪な顔をさらしていた。
神が本当にいるならば、細木こそ「地獄へ落ちる」はずである。

ところが、多数の屍の上に数十億円の資産を築き、
現在は京都の豪邸で何不自由ない老後をおくっている。

細木数子は自身の人生において、家族、配偶者、愛情、友情、
そのようなものとは無縁かもしれないが、
人の価値観はそれぞれであり、何が一概に幸福とは言えない。
細木数子の人生がお金が全てであるならば、
彼女は自分の欲する目的を達成した「幸福」な人生であると言える。

*****

だから、神様はいないなと思う。
死んだら何もなくなる。無である。
あらゆる宗教は結局は現世利益であり、神とは人間が作った概念でしかない。
ニーチェの「神は死んだ」は間違いで、神など最初からいない。

*****

人格障害者どもから身を守るには、悪魔に魂を売るべきかもしれない。
心優しい人たちには、それくらい思っていた方がちょうどよいのかもしれない。
神はいないのだから、何をしてもバチが当たることはないし、
死んでも地獄へ落ちない。

だって神様が本当にいるならば、
細木数子にバチがあたるはずだろう?
島倉千代子は幸福な人生を全うできるはずだろう?
人格障害者どもは全員不幸になるはずだろう?
やっぱり神はいないのではないかしらん。

*****

こんなことを考えるのは、奥崎謙三の影響かな。
それでもなお、毎日通る神社では手を合わせるんだけど。
神様、人格障害者どもは、現世でバチが当たりますようにと。

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3 thoughts on “自己愛性人格障害(304) 人生いろいろ

  1. より:

    持論ですが…
    神様なんていやしませんよ。
    よく「神が人間を作った」なんて聞きますが、私から言わせれば「人間が神を作った」と思ってます。良くも悪くも、都合良く大衆の思想を統一させる為に神は生み出されたと思ってます。
    もちろんいくら祈ったところで、神様が自己愛から守ってくれる筈はありません。
    自己愛から自分を守るのは、最終的には【自分自身】なんです。
    自己愛を撃退する「力」か、自己愛から逃げる「知恵」を養わなければなりません。
    「僕(私)は何も悪くないのに何でそんな事?」
    …て気持ちも理解出来ます。
    しかし残念な事に、いくら自分に非がなくとも、罪のない者に災いを振り撒く輩はいます…「何も悪くないのに〜」なんて理屈は、残念ながら必ずしも通用するワケじゃないんです。
    例えば…いくら日本に非はなくとも、日本に災いを振り撒く「ワケわかんねえ隣国」がいくつかあります。ご存知でしょう?
    だから安保法が必要なんです!
    自分の身は自分で守らなければなりません。要は、自分自身を守る為の【最低限の】力か知恵はなくてはならないのです!
    だから私はよく言われる「イジメはイジメられる側にも多少責任がある」と言うのは正しいと思ってます。反感買うかも知れませんが(^_^;)
    けど「自分は何も悪くないのに〜」なんて理屈は世の中じゃ通用しないんです。自分が悪くなくとも害を及ぼす奴はいくらでも現れるし、そこで神に祈ったところで神様なんてどこにもいやしないんです。
    だから強くならなければならない。自分を守る最低限の力か知恵を養わなければならない。
    震災とかもそうでしょう?
    いくら自分達に非がなくとも起こる時は怒るし、そうなってからいくら神に祈ったところで何も復興されません。
    復興に近づくのは「力」と「知恵」です。
    私のこのコメントについては、かなり賛否分かれると思ってます。
    驕りたかぶるワケでなく、それなりに同意を得られる自信はありますが、反面同じくらい反論意見もある事でしょう。
    けどね?飽くまで「持論」なので悪しからず(^ー゜)b〜♪

  2. せんち より:

    神なんてものは人間が作った概念に過ぎない。
    ジョンレノンも、奥崎謙三も、同じことを言っています。
    宗教が人を救うことよりも被害を与えることの方が多い。
    そもそも中東の紛争の原因は宗教です。
    八百万の神がおわす日本と異なり、
    一神教において他の神は偽物であり悪でしかない、
    それが紛争の原因となっている。
    話は飛びますが、ペンは剣より強しと、
    ジャーナリストの実績がない鳥越が言ってましたが、
    ペンが戦争を防いだことは歴史上なく、
    むしろ戦意高揚を煽っているのがペンです。

  3. エア より:

    細木さんの場合、自己愛というよりサイコパスかもしれません。このHPでもサイコパスを取り上げた事がありましたね。
    ああいう人達は、良心を持たない代わりに、卓越した頭脳や合理的な判断力を持っています。彼らは福祉よりも、実業家、政治家に多いですが、ああいう世界は寧ろサイコパスだからこそ、向いていると言えるのかもしれません。
    未熟で中途半端なサイコパスは自滅しますが、頭がキレる程ぶっちぎったサイコパスは社会的に成功します。
    ここでは、サイコパスを悪とみなして非難していますが、決して全てのサイコパスが排除すべき存在とは限らないので、その点はご理解を。
    参照:けもの道をいこう~元受刑者が実名起業するまでの記録~
    http://kemonomichiwoikou.blog.jp/archives/35150821.html

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