自己愛性人格障害(293) 世の中の仕組み

ボクの地元の友人で、頭が良過ぎておかしくなった奴がいる。
東大と早稲田の両方合格して、東大を蹴った男である。
彼とはよく現代思想について議論したが、とてもついていけなかった。
そんな彼は、大学時代に行ったスキーで山頂に立った時に、
ついに「悟り」を開いたとボクに言うのである。

「俺は世の中の仕組みが全て理解できる」

両親は慌てて実家に戻し、精神科医へ連れて行った。
ボクも心配で何度か彼と連絡を試みたが、
「俺は正常だが、両親を安心させるために通院しているだけだ」とのことである。
どれが本当なのかわからない。

*****

世の中に自己愛性人格障害という連中がいる。
しかも寄生獣のように、人間の姿をして一般社会に紛れながら、
普通の人たちを餌食にして生きている。

最近、世の中の仕組みについて考えることがある。
人格障害者どもも、この世の中の構成員のひとりなのだ。
そして人格障害それ自体は法に規制されている犯罪ではない。
しかし法に規定されていないから良いかというと、そうではない。

アメリカのように人工国家であれば細かい法規制が必要であろうが、
日本など他の国には、歴史の蓄積による慣習や道徳がある。
古い話だが、江川の空白の一日は法に反していないが認められないということである。
そういった意味では、人格障害者どもの言動は認められない。

しかし、それでも尚、人格障害者どもは、
私たちの周囲に、私たちと同じように生息している。
被害者は周囲に理解されることなく泣き寝入りを強いられている。
まさに寄生獣である。

人格障害者とは関わりたくないが、
現実にそこにいるのだから仕方がない。
戦争は反対だが、反対していれば戦争が起きないわけではない。
人格障害者どもがいる、そしていつ出会うかわからない、
それを前提として生きていかねばならない。
それが世の中の仕組みなのだろう。

故に、人格障害の知識はあらゆる人に必須だと思う。

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5 thoughts on “自己愛性人格障害(293) 世の中の仕組み

  1. かりん より:

     せんちさんのメッセージに 今の私の状況と心境が凝縮されていました。
     年齢的な事もありますが これまでも 対人関係で 何でこうなるの?というトラブルに巻き込まれた経験は ありました。
     
     実際弟嫁が 人格障害者だと 確信したのは 私が所属しているグループ内で 問題が起き その問題人物と弟嫁の言動が酷似していたことがきっかけでした。 
     あっ これだ!!   こっちもだったんだと・・・
    人格障害者は 特徴があり原因も解明されている事もあります
    一つは 核家族化が進んできたことも起因して 親とのかかわりの薄さから増えていく傾向にありますね。  
     人格障害者を知る・・と言うことは 子育て世代にも 必要と思います。
     人格障害者は 本能からか いい人に見せるため、もしくは 味方に取り込んでおくために 演技的自己アピールをするので ひと際目立った存在かもしれません。
     ”ちょっと変わった人”と言う第一印象でも ターゲットにされていなければ アピールを繰り返されているうちに ”変わっている”という印象が薄れてしまうのかもしれません。
     
    都合が悪くなった時や ターゲットが出来た時の 被害者っぷりは 作り話を盛り込んで必死に訴えてきます。
     また 人格障害者は常識がないからか かなりかなりかなりの同情を引くような被害者妄想話をしてきます。演技も入ったりします。
     人格障害者の自己防衛本能に騙されてしまった人は 作り話に気が付けずに 同情をしてしまうのです。 この人たちが 取りまきになって 人格障害者を 知らないうちに擁護してしまうから厄介なのだと思います。
     
     人格障害者のターゲットや 取り込まれないようにするには この障害の症状の知識がなければ 難しいです。
     対応方法は ”逃げる 関わらない”がベストなのに 相手から仕掛けたり巻き込んでくるので
     知らずに人格障害者の片棒になってしまわない為にも
     ターゲットにならない為にも 
     そして 人格障害者が 生きやすい世の中にならない為にも 
     性格の問題だからでは解決ができない 人格障害と言う病気の種類があると 多くの人に知ってほしいです。 知ることが 増やさない事にもつながると思いますから 私は身近な人から 話をしていこうと思います。 

  2. せんち より:

    *** かりんさん
    コメントありがとうございます。
    実は、今、いろいろ思い出して泣き出しそうです。
    にゃあ~。Burst into tears.

  3. レモングラス より:

    せんちさんこんばんは
    思い出し涙・・・大丈夫ですか?
    早く心穏やかになりますように・・・
    今回のせんちさんのブログとかりんさんのコメントを読んで、今も毎日自己愛に苦しめられている心が少し和らぎました。
    かりんさんのコメントは今の私の現状をそのまま現しているようです。
    現在自己愛を完全無視しているのですが、多分それが気にいらなくて、私の反応を引きだそうとする不快な言葉を私の周りで言っています。
    別の後輩の話から、自己愛後輩が私に対する根も葉もない悪口も言い触らしているのが分かりました。
    自己愛がどんな人か分かっていても・・・
    やっぱり惑わされちゃうんですよねぇ・・・反省。
    信頼できる人が人事担当係に居ます。
    その人に自己愛性人格障害の話をして、あの後輩は自己愛性人格障害の気がする・・・とは話しました。
    福祉関係の部署にいた時に数人の人格障害、ミュンヒハウゼン症候群の人などと渡り合った人です。
    何か人にわかってもらえるって嬉しいし、頼もしいなと思いました。
    今、自己愛後輩を今の課から追い出そうと頑張ってくれている同僚もいます。
    私は1歩成長して、怒りという感情の波に負けない様にしていかなければと思いました。・・・弱い人間なのでなかなか実行するのは難しいんですけどね(笑)
    自己愛にうつを再発させられた身としては、職場の人に人格障害っていう人たちも居るんだよと広めたい・・・でも、うつさえ周りに理解されてない現状では、私の頭がおかしくなったんだと思われそうで動き出せない現実。
    今の私は病気を治すことが先ですね。
    私もかりんさんのように活動できるように焦らずゆっくり治療して行きたいと思います。
    せんちさんの言う通り、ホントに自己愛の知識は世の中を生きていくために必要です。

  4. かりん より:

    せんちさん 泣けるときは泣きましょうね。
    そんな時は きっと自分の心の整理と浄化が必要なんです。
    このブログを立ち上げた事も きちっと管理をされている事も
    並大抵な事では続けていけないと思います。
    そんな 志のおかげで 行き場がなくて 苦しくて自分見失いかけた被害者が ここで深呼吸できているのだと思いました。
    私もその一人です。大事な時に ここにこれて わかったことが沢山あります。ありがとうございます。 
    せんちさんは 無防備に羽を広げて充電できる時間はありますか? 人は人と関わりをもって生きていかなければなりません。
    時には 自分にご褒美の時間を作って下さいね。
    レモングラスさん
    理解者を得る=人格障害者を知る人が増える
    戦いながら レモングラスさんも ちやんと 実行されていますよ。
    私も怒りのマグマだまりを抱えています。
    人格障害者は感情自体も 普通ではないので 感情で行動で相手にすることだけは避けなければならないと思います。よって 面と向かって喧嘩が出来る相手では もともとないんですよね。 こっちはストレス溜まってばっかりだけど
    無言の抵抗は彼らが不安になって 襤褸を出してきやすくなっている気がします。(私の経験上です。)
    味方を増やすと言うよりも 一人でも彼らの異常さに気が付く人が増えていけば 風向きが変わってくると思います。
    時に  ●●さんは 人格的に問題があるのかな(人格障害者)?と思うと 話していいタイミングと 話して良い人かどうかを選んで 話すことが出来たらBESTだと思います。
    レモングラスさんは 人事の人に話を聞いてもらえてよかったですね。 そして よく我慢してきましたね。 
    人格障害者は多い  
    今は試練だけれど これは自分の人生と これから自分と関わる大切な人を守るための肥しにもなるのだと思う。 
    こんな風にコメントを書きながら 私自身に言い聞かせています。 

  5. Baku より:

    せんちさま、みなさま
    いつも興味深く拝見させていただいております。
    私も、自己愛の先輩に苦しめられている身です。年長というだけで勝手に上司を気取っており、私の部下に勝手に指示するなど無茶苦茶です。手柄の横取り、意味不明な責任逃れなどを含め自己愛のテンプレのような人物です。奴のため、人生を狂わされております。
    先般、奴の不正がばれて、処分されました。処分が決まるまでは、非常に落ち込んでいたのに、処分が決まってクビは免れた途端に、元気を吹き返し、反省の色が見えません。さすが人格障害、恐れ入りました。
    こんな人物なので、ある程度近くにいる人は、奴の異常性に気づいておりますが、ちょっと距離のある人には全く理解してもらえません。
    上の記事で書かれているように、外ヅラ(特に権力者に対して)は、非常に良いので、下手をするとこちらが悪者になってしまいます。
    特に、奴の行動を理解してもらうため「人格障害」という言葉を使いたいのですが、大の大人が人格攻撃と取られるような発言をするわけにもいかず、悶々とします。この人格障害という言葉も、自己愛の正体を隠す一因だと思っております。
    私も、例えば児童売春を援交と言うように、言葉を言い換えるのは嫌いなのですが、自己愛性人格障害だけはもう少しマイルドな表現が定着してくれることを願います。
    三船美佳さんの件をきっかけに、モラハラという単語がちょっとだけ世間の認知度を上げたので期待しましたが、その後続きませんでしたね、、、、、
    とにかく、「人格障害者を知る人が増えること」を切に願います。また、周囲に理解してもらうコツなどあれば、共有させていただけたら助かります。

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