自己愛性人格障害(269) 唯一の対処法

昭和13年に津山事件という「八墓村」のモデルとなった事件が起きた。
村人30人が犠牲になった、ひとりの人間が行なった殺人数では長らく世界記録だった。
この事件で生き残った老人のひとりは、
「若い者が死んでわしが生き残るとは、神も仏もありゃせんがのう」と嘆いたという。

*****

先日、川崎市で中学生の男の子がイジメの末に殺される事件があった。
被害者の少年を上村遼太くんという。

上村くんは、転校生なのだが、以前住んでいた島から転校するときに、
クラスの人たちが港に集まって別れを惜しみ、
横断幕を作って上村くんを見送っている。

上村くんが普段からイジメられているのを知った友人や先輩たちが、
みんなで集まって加害少年の自宅に出向き、
イジメをやめるよう通告している。

上村くんと加害少年が一緒にいる時に、クラスの女の子が偶然通りかかった。
上村くんは「僕の知り合いだとわかった何されるかわからないから、知らん顔をしていて」と、
こっそり、その女の子に伝えたという。

何を言いたいかというと、
上村くんは皆に好かれ、愛され、人望ある少年だったということだ。
上村くんのために、周囲の仲間が団結して助けようというからすごい。
しかも、同級生の女の子がターゲットにならないように配慮までしている。
今時、ちょっと珍しいくらい、人格に優れた少年である。

それでも、殺されてしまった。

加害少年が取り調べで語った動機は以下のようなものである。
「カミソン(上村くんのあだ名)が、みんなに慕われていることにムカついた」
「カミソンのために、これだけの人が集まったと思い、頭にきた」

クズみたいな人間が生き残り、
上村くんのような少年が死ぬとは、神も仏もない。

*****

この事件において、上村くんには何の否もない。
否どころか、むしろ優れた人格だからこそ、嫉妬で殺されたといってもいい。
このような人格優れ、人望あふるる少年でも、殺されるのである。

つまり、一度、タチの悪い連中に狙われたら終わりだということだ。

友人や先輩が全員で訪れてイジメるなと言っても、
反省するどころか、逆恨みの材料にしてしまう。
どんなに人格に優れ、人望があり、大勢の仲間がいても、
一旦、タチの悪い連中に狙われたら、もうアウトなのである。

絶望的な真実である。

*****

毎年、終戦記念日が近づくと戦争の話題が増える。
特に今年は戦後70年ということで、
首相談話にお詫びを入れるか反省を入れるかと話題になっている。

大東亜戦争において、少なくとも日本はアメリカと戦争する気などなかった。
しかし、度重なるアメリカの挑発、石油や鉄などの禁輸に、在米日系人収容。
揚句の果てには日本が近代化以降に手にした権益を全て手放せと、
とうてい受け入れられない無理難題(ハルノート)を通告してきた。

インドのパール判事は東京裁判の判決書の中で、このように書いた。
「ハルノートのようなものをつきつけられれば、
モナコやルクセンブルク(といった小国)でも戦争という手段に訴えただろう」

開戦時の大統領ルーズベルトは英首相チャーチルに語っている。
「私は、決して宣戦はしない。私は、戦争を作るのだ」と。

アメリカとの戦争は日本軍が真珠湾を攻撃したことに端を発しているが、
それはルーズベルトの言葉通り、アメリカによって作られた原因がある。

さんざん戦争になるようアメリカが仕組んでおきながら、
いざ真珠湾を攻撃すると、ほ~らジャップの連中から先にやった!
として、大々的に参戦したのである。

それにしても近代において、アメリカの横暴は目に余る。

アメリカの哨戒船が北ベトナムに魚雷で攻撃を受けたことでベトナム戦争が始まった。
しかし、なんと、後からわかったことだが、これ、アメリカの自作自演だったのである。
自分で自分の船を攻撃して、ほ~ら北ベトナムの連中が先にやった!
として、本格的にベトナムに介入したのである。

イラク戦争の理由は、イラクが大量破壊兵器を隠し持っているからだという。
イラクはそれを否定する。なんなら調べてもらってもいいと。
そして国連の査察団が大統領宮殿の中まで、くまなく調べたが見つからなかった。
アメリカは「見つからなかったからといって、持っていない証拠にはならない」と主張。
フセインは「その他、あらゆる要求に協力する準備がある」と柔軟な態度を示したがアメリカは拒否。
最後には、48時間以内にフセインがイラク国内から退去しないと攻撃すると宣言。
結局、フセインは絞首刑に処されてしまった。

いくら調べてもらってもダメ。
大量破壊兵器が見つからなくてもダメ。
協力すると言ってもダメ。
フセインにしてみたら、じゃあどうすりゃいいんだという話である。
結局、やるんじゃないかと。

*****

つまり、一旦、アメリカに狙われたら終わりなのである。
なんとでも理由をつけて、攻撃してくる。
やると決めたら、何がなんでもやるのがアメリカである。

挑発を繰り返し、
日本のように最初に一発先に攻撃させればいい。
挑発に乗ってこなかったら、
ベトナムのように自分で攻撃して相手になすりつければいい。
そのうちエスカレートして、
イラクのように、理由なんかなくてもいい、になっている。

つまり、アメリカに目をつけられたら、
何をどう対処しようと、もう、アウトなのである。

*****

いろいろな方が、このブログにコメントを寄せてくれていて、とてもありがたい。
そして、人格障害者どもには、どうしたらいいですか、という質問には、
例外なく「離れるべき」と答えている。

人格障害者どもの被害は、こちらに全く否がないのである。
そして、どのような誠意ある対応をしても、結局は無駄だからである。

人格障害者どもに、一旦ターゲットになると、もうアウトである。
周囲の人間関係を全て切ってでも、縁を切るのが最も被害が最少で済む。
そして縁を切るのが早ければ早いほど、被害は少ない。

縁を切る、離れる、別れる、これが唯一の対処法であるといえる。

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7 thoughts on “自己愛性人格障害(269) 唯一の対処法

  1. より:

    何回か話しましたが…
    私の兄は離婚した後、同じ職場の元嫁にストーカーをしました。それが嫌になった元嫁さんは職場を辞め、家も引っ越しました。
    しかし教えてもいない筈の元嫁さんの新居の前に兄は現れて元嫁さんは驚愕したそうです。そしてその教えてもない引っ越し先に突如現れた兄が、元嫁さんに放った第一声は…
    「何でお前がここにいるんだ!?お前はストーカーか?」
    …だったそうです。
    何がどうおかしいかは言うまでもありませんよね?
    元嫁さんが「何で私の家知ってるの?ストーカーはあんたでしょ?」と言った所で、「お前がストーカーだ!みんなそう言ってる!」の一点張りだったそうです。
    自己愛は必ず周りの人間を、圧力と上辺の人情で抱き込み、その人達に己の支離滅裂な意見を「YES」と返事をさせます。
    要は道理的におかしい部分を大人数の賛同で補おうとするのです。もちろんそんな事で道理が変わるわけじゃないんですけどね…(^_^;)でも自己愛にとっては10人でも賛同すれば、「カラスは白い」になるんです。
    10年ちょい前にアメリカがイラクを攻撃する時にもこの手法を用いてましたよね。いい加減な理論でイラクを悪者にして、そのいい加減な理論に多くの国民を賛同させて、戦争を始めました。
    ちょっとフランスが渋ると、フランスの悪口をメディアで広めて、あたかもフランス人は器が小さいみたいな表現で貶めたり、フレンチフライを廃止したりしてたのも覚えてます。
    やっぱアメリカも自己愛国家なんでしょうかね?
    ただし、攻撃対象となったイラクももちろん、決して正義ではありませんでしたがね…

  2. おくや より:

    職場におかしな人が入ってきて、色々調べていてここのサイトに辿り着きました。ここのサイトが今の私の支えです。お世話になっています。ありがとうございます。
    やっぱり対処法は離れるべきなんですね…
    事情があって辞められないし、あいつのせいで辞めたくないし、嘘つきで自分勝手な自己愛の方を辞めさせる方法を日々考えていますがなかなかいいアイデアが浮かびません。
    自己愛が追い詰められる場面になったこともありましたが、上司との面談で嘘の言い逃れをし、まんまと切り抜けました。
    うちの職場の自己愛は自分に不利益になる人物を悪者に仕立て上げるため、報復を恐れて皆何も言えなくなっています。
    自分の利益になりそうな人にはこれでもかとプレゼント攻撃をしています。
    なんとか自己愛を辞めさせたいです。ちなみにうちの自己愛も介護職員です。

  3. Nowhere Man より:

    おくやさん、こんにちは。
    対策になるかどうかはわかりませんが、
    私の経験した自己愛について話します。
    会社の同じ部署に入ってきた変なやつ(後で自己愛だとわかった)、
    身なりはしっかりしていて、ビジネス書に書いてあるようなすばらしい事を話してアピールしていた、
    でもそいつは、まず初日に会社のトイレの予備のペーパーを袋ごと、ごっそりと全部持ち帰りました、
    彼ら自己愛にとっては会社の備品は全て自分のものだと思っているようです、
    やつは仕事もあまりに酷かったのでしばらくしてクビになりました。
    もう一人知っている趣味関連の自己愛は、仕事の関連の業者からもらったマージンをせっせと着服していました、
    金額ははした金ですが、会社にばれないと思えば全て自分のものにしてました、(本人がそれを自慢していた)
    そいつもしばらくして会社をやめました、恐らくはクビになったのでしょう。
    ここのブログのウッキーさんも会社の金で私物を購入していました、その後クビに...
    つまり自己愛は会社の備品は自分の物、自分が使える会社の金も自分のもの、
    自分を経由する会社の金も自分のものと思っている傾向が強いです。
    そこでこんな作戦はどうでしょうか?
    自己愛に会社のお金を使える権限を与えます、
    その際、自己愛が多少使っても会社にバレないと思わせるように一見ゆるめにします、
    しかし使ったお金とその収支がしっかりと確認できるようにまわりを固めて監視します、
    そして自己愛が着服や横領をしたら証拠をつかんで追求します。
    客から受け取った金の一部を着服(分割領収書等)する傾向も強いはずなので、
    そこもしっかり確認できるようにしておきます。
    言い訳不可能な証拠をしっかりと掴んで突き付けます、場合によっては刑事告訴、
    うまく行けば懲戒解雇できるかもしれません、上記の3名は全員クビになってます、
    ただ、自己愛は基本的にすごく小心者であまり高額の横領などはしないように思えますので、
    少額の物から始めて、バレていないと安心させてより高額の横領へと導くと良いかもしれません。
    やりかたとしてはハメるわけで、リスキーで人道的にも問題ありそうですが、
    普通の人であれば不正はしません、
    でも自己愛は人の皮を被ったケダモノです、
    自己愛ならば皆が同じような行動を取るので、
    餌を目の前にぶら下げればきっと食いつくと思います。

  4. せんち より:

    *** iœさん
    たまに、心の狭量な人が、
    自分だったらするということを、相手もそうすると思い込む例を、
    ボクは実生活で数多く見てきましたが、
    人格障害者どもの、自分のしていることを、相手がしているという、
    これまた似て非なる論理を目の当りにしたときは驚きました。
    話しても無駄だなーと思いました。
    大人数どころか、ひとりが賛同してくれただけで「みんな言ってる」になる。
    しかも、そのひとりだって賛同したわけではなく、
    「そうよね」と聞いて「そうねえ」と相槌を打っただけだったりする。
    フランスは「古いヨーロッパ」と批難されてましたね。
    もっともフランスはイラクに石油権益を持っており、
    アメリカが政府転覆させてチャラにして、その権益をゲットしたい、
    そのような思惑があったことも、
    全てではないにせよ、フランスが反対した理由のひとつです。
    まさに鬼畜米英。
    *** おくやさん
    過分なお言葉ありがとうございます。
    人格障害者どもがおかしいと感じている人は、
    他にも世の中に大勢いるということを知ってもらえたら嬉しいです。
    プレゼント攻撃とか、なーんで人格障害者どもは同じ行動をとる?
    本当に示し合わせたかのように同じ行動をとりますね。
    介護事業は、高齢者のためでなく、社会不適合者の雇用のためにある。
    もちろんそうでない人がいるのは知ってますが、そういう奴が多い。
    そして、社会不適合者の雇用対策に介護を使うのは政府の政策でもあります。
    *** Nowhere Manさん
    今なら、人格障害者どもを嵌めるのは簡単に出来ます。
    というか、やってみたい(笑)
    餌にパックリ入れ食い状態で喰いつきますよ。
    本当に、人格障害者と、それと知った上で付き合ってみたいです。

  5. おくや より:

    Nowhere Manさん
    実例を挙げて教えてくださったので、とても参考になりました。ありがとうございます。
    言われてみれば、うちの会社の自己愛も会社のユニフォームをさも自分の物のように「あげるわ」とプレゼントしようとしていました。
    自己愛が管理しているお金があるはずなので、もしかしたら教えていただいた作戦でいけるかもしれません。ちょっと動いてみます。ありがとうございます。
    せんちさん
    私の周りの介護業界にも自己愛が結構いると思います。いい人は辞めてしまいました。変な人が残るので、残っている自分も変なんじゃないかなと時々不安にかられます。

  6. より:

    せんちさん
    >自分だったらするということを、相手もそうすると思い込む例
    「投影同一視」ですね。以前何かでK国の人が
    「日本は我々の文化や発展に妬みと憎しみを抱いていて、事あるごとに嫌がらせをしてくるのだ。」
    …と言ってるのを見た事がありますが、まさにそれを言ってる自分達の姿そのままですよね?
    自分達が、日本に憎しみを抱いて嫌がらせしてる姿が惨めで受け入れたくないから、「これは相手の姿なのだ」と自分達の都合悪い部分を押し付けて安心していたいのです。
    最近も、旅客船沈没事故の時に、日本が力を貸すと伝えたら
    「気持ちはありがたいが政治カードに利用されても困るから」
    と断りましたよね?こっちからしちゃ「政治カード」なんて思い付きすらしないし、そもそもK国に借りを作った所で現実的に何の価値もないですよね?
    要はこれも自分達の姿そのままなんです。この国は政治カード目的で他国の事故や災害に援助してきたのです。自分達がやってるから、相手もそう言う価値観だと思い込んでるんです。

  7. ねねこ より:

    こんにちは、初めてコメントします
    自分だったらすることを相手もすると思い込む=投影同一視
    主人の母の言動でまさにこれだ!と思うことがあります
    だいぶ前に主人が急遽有給がとれた平日に3泊4日の家族旅行に行きました。当時遠距離に住んでましたので一々親に連絡などしませんでした。
    たまたまその留守中に義母が家の固定電話に掛けたら留守番電話になっていて、しばらく待っても折り返しでかかってこない。次の日も昼間に掛け、その次の日も掛け、夜の九時に電話しても留守。
    そして次の日の昼間に私の実家に電話して「家に電話しても留守電でいないみたいで、そちらに来てませんか?」と尋ねられたので実母は正直に「いえ来てませんよ。」と答えたそうです。
    すると義母が「ねねこさんは息子がいないのを良いことに夜遊び歩いているのね」と言ったそうです。
    驚いた実母が「どういう事ですか?」と尋ねると
    義母は「とんだアバズレな嫁を貰って・・・」といきなり電話が切られたそうです
    もちろんそんな事はしてなかったのですが
    どうしてそんな発想を義母がしたのかずっと不思議でした
    でも義母と色々話をしていくと義母はとんだ男好き(無自覚)で
    パートに出た先、習い事の教室で若い男の人と知り合うと恥も外聞も無く、周囲から注意されようともお構いなしにベタベタつきまとっていたようです(パート先はそれで、来週から来なくて良いよとクビ)
    ので、義母は遊んでましたね・・男の人と(食事代を貢がされただけのようです)
    おかしいのが、自分から誘って食事したりして、そのうち相手の男の子から「奢ってくれるんでしょ?」な態度をとられ出すと
    「厚かましい」とグチグチ言い出してた事ですね
    どうも自分に女性として魅力があって誘いに応じてきたと勘違いしていたようです(義母50代後半、相手20代前半)
    大学生の子にしつこく「奢れ」とつきまとわれ習い事をやめました
    これで懲りたかな?と思ったら
    「もっと穢れを知らない純粋な子が良いわ!」と未成年に一方的に粘着して(ほとんどストーカー)・・・訴えられました
    もちろんずっと止めてましたが聞く耳持たず
    家族の監視の目をかいくぐっての犯行
    きっと義母も人格障害だったのだろうと思います
    長文失礼しました

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