自己愛性人格障害(255) 遺伝? その2

自己愛性人格障害(243) 遺伝? その1

ボクは人格障害は遺伝ではないと考えている。
上記リンクでは、親と子が全く異なる例を、
「性格」「障害」「人格」に分けて挙げた。

病気には遺伝するものがある。
ガンの家系とか糖尿の家系とか言うし、
遺伝的要素が強いものは、確かに存在する。

そして病気は治療によって治癒が可能である。
治癒可能だからこそ、病気なのであり、
時として死に至るのも病気である。

障害は病気ではない。
あくまで障害であり、治療によって治るものではない。
どんな薬を使っても、どんな手術をしても、
乙武くんに手足は生えてこない。
障害があるからといって死に至ることもない。

人格障害が「障害」なのは、
治療可能かどうか、遺伝かどうか、という明確な違いがあるからではないか。
だから「病気」ではなく「障害」なのだろう。

人格障害と精神病も、
症状に共通点はあるかもしれないが、
根本的な部分で異なるので、方や障害、方や病なのだ。

人格障害は治らないし、遺伝はしない。
完全に後天的なものである。

人格障害者ウッキーは足に障害があるが、
親も娘も身体に障害はない。

ただし、後天的な人格障害を醸成する要因として、
家庭環境や、先天的に遺伝で授かった性格が挙げられる。

子は親の背中を見て育つので、良くも悪くも親の影響を受ける。
それをお手本にするか反面教師にするかは、子供の性格による。
その性格は先天的なものだろう。

同じ環境で育った兄弟や双子ですら、
正確も異なれば、人格の状態も異なる。
この違いは、やはり先天的なものだからであろう。

だから親が人格障害者の子は、やはり変な場合もあるし、
だから親が人格障害の子が、親のことで悩むこともある。

ん~、考えていることが上手く書けないな。

続く。

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4 thoughts on “自己愛性人格障害(255) 遺伝? その2

  1. ゆき より:

    長らくご無沙汰しておりました。お元気そうで何よりです。
    私自身も自己愛性人格障害は遺伝ではなく後天的に作られるものだと考えています。
    私の対峙している自己愛性人格障害者は、母親の死亡時に目を真っ赤に泣きはらしていましたが、父親の死亡時には嬉々として遺産の銭勘定をしておりました。
    わずかな症例なので推測にしかすぎませんが、この事実から母親が原因となった人格障害だと思っております。
    そして障害のなりやすさは先天的なものだというお考えにも納得するところがあります。いくら裏口入学・裏口卒業で育てられていたとしても誰もが人格障害を起こすとは考えにくいです。
    季節は春を迎えつつありますが、ご体調にはくれぐれもお気をつけください。

  2. せんち より:

    いろいろ調べていると、
    サイコパス(反社)は先天的な異常とあります。
    しかし自己愛に関しては、どうしても後天性としか思えないのです。
    後天性だけれども、それが後天するかどうかは先天性のもの、
    という考えで、今、文章を考えています。

  3. はな より:

    個人的には、脳が発達する乳幼児のころの環境が悪く、通常とは異なった発達を脳がした結果が自己愛ではないかと考えています。
    そういう意味で、遺伝ではなく後天的ではありますが、外から見てると、子供の頃から自己愛としての障害が完成してますので、先天性にも思えるのかなと。

  4. せんち より:

    今、どのように文章にしようか思案中なんですが、
    先天性の要因と、後天性の要因が、
    上手い具合、いや、悪い具合に重なった時、
    人格障害が構成されると思っています。
    ボクの右胸、乳首の下から背中にかけて、
    マンガに出てくるみたいな「XXXX」という手術痕があります。
    これ、人によっては気にするだろうし、
    ボクみたいに平気でプールや海で裸になる人もいる。
    手術痕は後天的なもの。
    そしてそれを気にするかしないかは、先天的な性格によるもの、
    という感じでしょうか。

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