自己愛性人格障害(242)そして誰もいなくなった その2

萩尾望都は天才である。 まるで神が舞い降りて、 彼女を通じて世界に啓示を与えているかに思える。 そして彼女の代表作のひとつが「ポーの一族」である。 ポーの一族とは、吸血鬼の話である。 吸血鬼に血を吸われると、その人も吸血鬼になってしまう。 吸血鬼になった時点で、年齢が止まってしまい、永遠に死ぬことはない。 吸血鬼、ポーの一族は年をとらないため、 時空を超えて、転々と暮さねばならない。 ずっと同じ場所にいられない。 「あら、あそこの子供、成長しないわね」 「あそこの奥様、いつまでも若くて羨ましいわ」 このような不自然を悟られないよう、 深い人間関係にならないよう、 居住地を転々とする。 ***** 以前、人格障害者ウッキーの、 「また、友達がひとり、減った」という、 ちょっと普通の人は言わない独り言を紹介した。 自己愛性人格障害(237) そして誰もいなくなった 人格障害者は、自らの人格障害を原因として、 人間関係はコロコロ変わり、職を転々とする。 正体が露呈して、ずっと同じ場所にいられない。 「あら、あの人、少し変よね」 「あの人、何を考えているかわからないわ」 このような人格障害者っぷりを発揮すると、 周囲から人が離れていく。 ポーの一族は、正体がバレないよう自発的に転々とするが、 人格障害者どもは、正体がバレると周囲の方から離れていくのである。 それでも人格障害者どもは次々に新しい人間関係を作り、 そしてまた、それを壊し、また作り、また壊しの繰り返し。 それでもまた、次々に相手を見つけてくるから不思議。 まるで、顔だけ美人で中身のない女が、 誰と付き合っても長続きせず、次々に彼氏を変えるのと似てる。 それでもまた、次の彼氏を見つけてくるのは、 やはり美人だからか(笑) まあ、どちらも、上辺で最初は近づいてくるだろうが、 正体がバレたら周囲が離れていくような程度の中身だということだ。]]>

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6 thoughts on “自己愛性人格障害(242)そして誰もいなくなった その2

  1. 蘭丸 より:

    ポーの一族、題名は知っていましたが、内容までは知りませんでした。ちょっと妖怪人間ベムっぽいですね(笑)
    人格障害の人間関係はまさに
    >それでもまた、次の彼氏を見つけてくるのは、
    >やはり美人だからか(笑)
    かもしれませんね。
    私が人格障害に抱いた第一印象は
    「自分の意見と価値観をしっかり持った人」
    でしたが、それはただ単に
    「自分の我儘を通す為には他人を犠牲にする人」
    と感じる事にあまり時間を要しませんでした。
    大体3か月くらいだったと記憶しています。
    「自分の意見と価値観をしっかり持った人」と周囲が感じている間は騙せるかもしれませんね。
    それが
    >やはり美人だからか(笑)
    に通じます。
    勿論、美人でもボロが出たら周囲は離れてゆきます。人格障害ならそれが露呈した時ですね。
    でも、私は何も解らずにそのまま騙され続けた。
    3か月で感じた言葉にできない違和感は、何かがおかしいと感じつつも、以後16年全く言葉に表現できなかった。
    自己愛は今まであった私の人間関係を壊し、自分中心の帝国を作ろうとした。
    国民は私一人だった。
    自己愛に気に入られる為に、私は今までいた国(友人たち)を離れた。
    自己愛を「自分の意見をしっかり持った人」と私が感じてしまったのだから、私の価値観で良い友人たちであっても、自己愛の価値観がそれを否定した。それに逆らう事は許されなかった。
    友人たちと自己愛の仲を私がとりもった事もあったが、自己愛は折れなかった。
    自己愛は、あの時に見捨てるべき人間であったにも関わらず、私は自己愛の側に付いてしまった。たぶんもう私は洗脳されていたのであろう。
    あの時の自己愛は心の奥底でほくそ笑んだに違いない。
    今考えるとそう思う。
    抽象的すぎて皆さんは解らないかもしれませんが、愚痴です(笑)すみません。
    最後に、思い出した拭い去れない価値観をひとつ。
    私は自己愛と離れようとずっと考えていたが、離れなかった理由の一つとして、自己愛に会わせる人間会わせる人間、皆、「お前は凄く好い子をつかまえた」と言われてた事。
    私は自己愛をとんでもなく悪い人間だと感じていたのにも関わらず、まるで白と黒かのような、自己愛に対する周囲の評価のギャップに、私はただ驚くのではなく、自己愛を悪く感じる自分の価値観がオカシイのだと自分に言い聞かせていたのです。
    だって、ほぼ多数決で自己愛はいい子ちゃんと評されるのだから、自分の価値観は揺らいじゃいます。
    あと、何が凄いかって、自己愛の悪口を言う人に私が不愉快を感じてしまうという事ですかね。
    たぶん私の性格がいいのでしょう(笑)
    そういう人がターゲットにされやすい。なりやすいのでしょう。
    因みに自己愛は人の悪口が大好きでしたね。話題はそれ以外ないのか?ってくらい。不思議な現象です。
    酷い宗教もこの現象に似ているかもしれませんね。
    ハマっている本人に、その宗教が如何に悪辣なのかとどんなに説得しても彼らは聞く耳を持たない。
    だって人のいい信者のみなさんは悪口が嫌いなんだから。

  2. せんち より:

    *** 蘭丸さん
    まるで詐欺の手口ですね。
    芸能人を呼んで顧客を信用させて、カネをむしり取る。
    芸能人は「呼ばれて行っただけ」
    「お前は凄く好い子をつかまえた」
    おそらくそうでない評価をする人が、
    過去に死屍累々と横たわっているはずです。
    しかし、人格障害者どもは、
    自分の宣伝になる人だからこそ会わせる。
    会わせて自分を宣伝させる。
    「お前は凄く好い子をつかまえた」
    こう言った人が、いったいどの程度の付き合いだったのか。
    おそらく上辺だけのテキトウな付き合いだったのではないでしょうか。
    そして蘭丸さんに言うまでもないですが、
    そいつらわかってないなーと思いますよね。

  3. 蘭丸 より:

    せんちさん
    そう。今は「わかってないなー」って思います(笑)
    何度説明しても「私はいい子だったと思う」って言われますもん(笑)
    自己愛性人格障害を知る前やカウンセリング受ける前の私ならば、周囲にこう言われてしまったら、自分の価値観を信じず、やはり自分が悪いオカシイと感じ婚姻生活を続けていたでしょうね。
    そして心の底にわだかまりを残したまま・・・

  4. マサル より:

    昨日このブログを発見し熟読させていただきました。
    私の場合の遭遇したおそらく人格障害の方は、
    息子の所属するスポ少のママさんでした。
    田舎住まいの私の息子(次男)は地元にやりたいスポーツがなく、隣町でならあるという事で3年前より通わせていただいています。
     
    最初の2年くらいはその人格障害ママさんとは接することがなく(全く来られなかったので)、3年目にその方はスポ少の会長(婦人)になられ、私ともう一方副会長(婦人)をさせていただいくことになったのです。それからというもの、突如として週2~3回の練習日には必ず来られました。
    最初に私へのアタックは練習日に毎度やってこいとのことでした。ただ私は主人が毎度行っていたし、家には長男を一人にさせる環境でしたし、なぜ毎回(?)と思いもありましたが、「もう一人の副会長婦人は良くやってくれていているけど、あなたは何もしない。隣町から入団させることは当初(3年前)から保護者の半数は反対していたのよ。すでにあなたが何も仕事しないと下の学年の保護者からクレームが出ているわ。」といわれ、まだその方自体と面識も浅かったし、せっかく入団させていただいてるのにご迷惑おかけしていたんだと反省し、モヤモヤ感は半端なかったですが数か月頑張って通いました~(笑)
    今考えると、もちろん全部ウソでした(笑)
    自分は会長(婦人)だから、仕事がいっぱい~
    誰も手伝ってくれない~
    家の事もしないといけないのに出来ない~
    (会長婦人になった時点で仕事辞められてましたけどね。)
    とまぁ~、私が私がアピールでした。
    もちろん気の利く保護者の方々ばかりそろっておられますので、「お手伝いします!なんでもおっしゃっててください!」と口々に散々言っても、ちゃんとした仕事内容は言わないが、とにかく誰も手伝わないという事だけは声を大きくいっていましたね。
    お得意は後出しじゃんけん!
    自分が行けれない日は、試合会場等についてから、
    おそらく唯一の子分に電話して、あれは準備してあったかなどをくまなく聞き、不備があると、次の日の朝早くにラインですっごい長文でだめだしのオンパレード。人には絶対こんな文章書いて出したらダメだろっていうような内容を恥ずかしげもなく上から目線で送ってくれてました。
    だったら最初から試合前日に言ってくれよって思いますけど、たぶん言い返すと「そんなことも気が付かないなんてダメな人ね」って言ってくるでしょうしね。
    書けばどんどん長くなってしまいます(笑)
    ありすぎますもんね~。
    【3回ルール】をみて納得です。
    最初の嘘。
    メールで「副会長の仕事は会長のパシリと会長への気遣いです。」と送られてきたとき。
    練習日に来い来いと言われて、ちゃんと通ったが、やっぱりすることがなく、おかげで他の保護者さんと仲良く
    なり私の人脈が広がり喜んでいると、「ありがとう。私のために他の保護者さんと仲良くしてくれて。もうそんなに頑張って仲良くしなくてもいいから。今までと同じ生活に戻って」(練習日に来なくていい宣告(笑))と、意味不明な事を言ってきた。
    3回以上もおかしなことしかなかったのに・・・・
    「普通はしない」「ふつうは言わない」「常識ではありえない」と、どうにかして人格障害の方を「ふつう・常識」に当てはめて考えようとして疲れるのでしょうね。
    そして、受け止めれないのは自分が器が小さい・悪い人・良心がない人だと評価されたくない一心で頑張って勝手に疲れるのでしょうね。

  5. あらいぐまポムポム より:

    はじめまして。
    ずっとROMってましたが、
    マサルさんの投稿の最後の言葉にぐぐぐっと来て(図星!と感じて)、
    思わず飛び出してしまいました。
    受け止めれないのは自分が器が小さい・
    悪い人・良心がない人だと評価されたくない
    一心で頑張って

    全くその通りだと思います。
    「この程度で音を上げるような、器の小さい人間だと
    自分が人から見られる、もしくは自己評価を下すのがイヤだから、
    「なんの、これしき...」と、必要以上に頑張り過ぎてしまう。
    そこなんですね。
    的確に表現してくださってありがとうございます。
    あの手の人たちは、
    こういう「自分に対して『まだまだダメだ、努力が足りないぞ。』と、
    無意識のうちに呪いをかけているような人」を嗅ぎ分けるのが、
    天才的にうまいのだなぁと、今は思います。
    「嫌われる勇気」をしっかり育てていくことも、
    人として大切な修行なのかもしれませんね。
    誰でも彼でも好かれりゃそれでいいか、っていうと、
    全然そんなことはない。
    (ちなみに、私が遭った自己愛もやはり近所のママさんでした。
    向こうから「ナンパ」みたいにして声掛けられて、ロックオンされましたよ...。)

  6. 蘭丸 より:

    先日、面白い出来事があったので、この「そして誰もいなくなった」が適切と思い投稿します。
    近所のよく行く居酒屋。
    個人経営でとても美味しい居酒屋。暇なときは店主が話し相手になってくれるので、ひとり者としてはとても楽しく、そして店主と自然に仲良くなった。
    そんな居酒屋の常連で変な人がいた。
    まず皆が苦手とするタイプ。
    「ああ、嫌だな。」って必ず思う。
    まあ、ここに書くからには解っていただけるとは思うけど、たぶん自己愛です。
    私も幾度も絡まれた。飲んで絡まれるのではなく、人の話に勝手に絡んできて、ヨイショしてあげないと怒り始めるタチの悪い客。自分が飲んでいる焼酎よかいいものを飲んでいると、そんなものがお前は美味いのか?と焼酎談義を始める。いやいや、コイツの好きなんだかカネがないからかで飲んでる安物焼酎(特に名を秘す)は俺は翌日頭痛するからダメなんだよ。と言うと、飲み方がなってねなどと人を否定しはじめる。とにかく自分が上の立場じゃなければ気に入らないらしいから、観察していると自分よか目下と勝手に思っている人間が、自分より良い焼酎を飲み、自分より高いツマミを食っているのが気に入らないらしかった。
    先日、そこで飲んでいたら近くの席である女の子とその伯父さんが飲んでいた。
    聞くところによると、彼女は田舎に仕事がなく伯父さんを頼ってこっちで伯父さんの家に住みながら仕事を探していたらしかった。
    そんな彼女が仕事を見つけたという話を聞いた自己愛常連が彼女に
    自己愛「お前、給料が入ったらどうすんの?」
    女の子「まずは伯父さんのとこに家賃払って食費を入れ・・・」と言いかけたところで
    自己愛「あ?馬鹿か?オメーは?まずはカネ貯めて伯父さんのトコをさっさと出るのが『当たり前』だろ?あ?それくらい常識だろ?」と怒鳴り始めた。
    女の子もその伯父さんも困った様子。
    せっかくの美味しい食事も台無し。
    私は近くで聞きながら、「コイツ、この女の子が『最初はお金をためてアパートを借りる準備を・・・』とか言ったら言ったで『先に家賃と食費を入れるのが常識』」っていうかもしれんなぁ。こういう自己愛の質問に、正解はないんだよな。と思っていた。
    なぜなら、自己愛は些細な言動に「常識」を持ち出し、ケチをつけ、自分が相対的に偉いという位置に居たがる。それしか自分のプライドを維持する手段がないから。
    だからこいつらに何を言っても無駄なのだ。
    実はこの自己愛には奥さんがいる。
    幾度かこの店で会った事があるが、とても人が出来た人だといつも思っていた。
    この日も奥さんがいたのだが、この二人の会話を聞いていると、モラルハラスメントという本を書いた熊谷早智子さん本人か?と思うくらいの夫婦関係だった。おいおい、教科書通りの自己愛じゃねーか!とニヤニヤしてしまった。
    聞いてて一番印象に残ったのは冷蔵庫チェックね。熊谷早智子さんもこれに苦しめられたらしいが、この奥様も相当苦しんでいるっぽかった。
    朝早いから温めるだけで楽に簡単に食べられるように、と作っておいた料理もヤツの基準で「古い」となったら捨てられ、早く朝飯を作れ。と急かされるらしい。
    それを話し詰っているヤツの奥さんの表情は微妙に怯えているようにも見え、そして引きつった笑顔がとても痛々しかった。
    因みにこのように一つ意見を言うのにも、非常に気を遣い怯えるという関係性が出来上がっている以上、私はDV成立だと思っている。
    でもこの男、リアルにDVまでしているようだった。
    なんとできた奥様であろうか。彼女がいつか気づいてこのブログに来ることがあるといいと思う。
    話は逸れたが、この夫婦が去りもう戻ってこない事を見計らって、他の常連客が
    「あの人、友達いないんだよね。だからここに来るんだよ。」
    って言っていた。
    そう、「そして誰もいなくなった。」のでしょう。
    彼はその理由が自分いあるという事が解っていないんだろうな。
    私は幾度も遊びに誘われたけど嫌だって即座に思ったもの。そして上手く断った。
    本当、営業職やってて良かった。私は断り方上手になったわ(笑)

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