自己愛性人格障害(182) 病的な虚言癖 5

パソコン遠隔操作事件 その犯人とされた片山祐輔という男が逮捕された。 しかし状況証拠しかなく、また、警察が証拠を捏造していた事も重なり、 冤罪の疑いがもたれていた。 何より本人が穏やか、かつ、弱々しい表情で犯行を完全に否認しており、 結局、保釈が認められ、喜びの記者会見まで開いている。 弁護士は懸命にマスコミに登場し無実を訴え、警察を批判し、 本人も「私も遠隔操作され犯人に仕立てられた」と主張。 冤罪支援団体まで結成され、左翼文化人に擁護され、 世論は警察の誤認逮捕、冤罪の空気が生まれていた。 ところがである。 やはり真犯人はこの男だった。 その時に犯人が語った言葉に、ボクは戦慄を覚えた。 「私はサイコパス。嘘を平気でつける。そういう演技が自然に出来る」 「自分で、自分でコントロールできない」 「何故やったのかという、感情はない」 「自分の感情ではないから、ネット検索して犯人像を作った」 あれだけ饒舌に無実を訴えてた男が、実は真犯人その人であり、 全部嘘、まったく嘘、全て嘘だったのである。 そして注目すべきは、弁護士までが彼の嘘に騙されていたということである。 人格障害者がいかに理解してもらえないかということが、この事実からも伺える。 「私はサイコパス。嘘を平気でつける」 非常に怖い。 怖いけれど、こういう人間がいる、という点は覚えておいた方がいい。 続く。]]>

Follow me!

7 thoughts on “自己愛性人格障害(182) 病的な虚言癖 5

  1. baubau より:

    せんちさん
    この片山という男の行動は少し自己愛と通じるものがありますね。
    不利な状態になると嘘を重ねて言い逃れをし、いつの間にかその嘘が本当のことであるかのように振舞おう…
    サイコパスなどと自分で言っているようですが、そのような病気を利用した最悪のパターンです。
    自己愛もいかにも自分が被害者のように振る舞いその度にウソを重ねているようにしか見えない。
    実に恐ろしい存在です。

  2. ぽんず より:

    人格的に問題があるのは間違いないと思いますが、サイコパスではないと思いますね。この男。
    病気の利用というより、せんちさんの仰る通り、「サイコパス」というものに陶酔しているだけかと。
    嘘を平気でつけると言いますが、いい人そうに振る舞い、人を騙せる人はたくさんいます。
    だから詐欺が横行する。
    現在は弱々しく反省した態度を取っているらしいですが、
    演技なのか「罪人」という現実に向き合って本当に恐ろしくなったのかの見極めが難しいですね。
    そういえば、爬虫類系の顔をしていますね。

  3. せんち より:

    *** baubauさん
    嘘をまことしやかに語り、
    その嘘を自分でも本当の事だと暗示出来るからこそ、
    そのように振る舞う事が出来る。
    「嘘を平気でつける。そういう演技が自然に出来る。感情はない」
    すごいなと思います。
    あれだけ無実を信じて尽力してくれていた弁護士や支援者に嘘をつき、
    後悔はあっても良心の呵責というものが感じられない。
    母親の言葉に涙したところが、彼の感情の唯一の発露でしょうか。
    *** ぽんずさん
    こうなってくると、反省や後悔の態度もどこまで演技なのか怪しい。
    それより、確かにマジで爬虫類系の顔ですね。あははは。

  4. マムシ より:

    はじめまして。
    先日、たまたまこのサイト(ブログ)を知りました。
    大変興味深く、いま「自己愛性人格障害(92)」のところまで読み進めています。
    ウチのマンションにも、人格障害のキチガイババア(60代)がいます。
    マンションのオーナーの話によると、10年くらい前に離婚したそうです。
    最初このキチガイが、ドタンバタン音を出しながら部屋を動き回ったり、窓やカーテンを一日中延々と開閉しているので、いろいろ調べてみました。
    すると、注意欠陥・多動性障害(ADHD)の可能性があることを知りました。
    ただ、このキチガイと接したり、後に騒音の苦情を言ってトラブルになったりした時、あるいは普段の生活の様相等で、ADHDのみでは説明できないことがありました。
    それは、
    ・平気でウソをつく(虚言癖がある)
    ・ルールを守らない
    ・盗癖がある(ショッピングセンターが雨の日に、その施設内で使用することだけを前提として貸し出している、ロゴ入りの傘を持ち帰り、自宅周辺で使用している)
    等々です。
    「発達障害に気づかない大人たち」という本を読み、「ADHDの場合、人格障害を合併することがある」ということを知りました。
    それで人格障害に興味を持ち、というか私の自己防衛のため(笑)、せんちさんも紹介されている「良心をもたない人たち」「平気でうそをつく人たち」を読みました。
    私の場合、単なる「隣人」なので無視するだけでいいんですが、職場(特に上司)にいたり、配偶者等の家族にいたりすると、大変なんだなと思いながら読んでいます。

  5. ネーム より:

    せんちさんこんにちわ。
    かなり前からブログを拝見させてもらっております。今回はちょっと気になったのでコメントさせてもらいますが、せんちさんはこの男をサイコパスと認めるのでしょうか?あれほど「自己愛性人格障害者は自覚することはない」「自覚した自己愛を名乗るのは清純派AV女優という肩書きと同じ」と言っていたのに、サイコパスはアリなのですか?その違いは一体何なのでしょうか…。

  6. せんち より:

    ボクが思うに、
    あれは、認めていて、かつ認めていない状態ではないでしょうか。
    まるでサイコパスという言葉にも陶酔している印象です。
    サイコパス・・・だからウソをつきましたという言い訳というか。
    逃げられない状況になると一変して、
    「わたしが全部悪いんです~」と逆に大袈裟にアピールする心情に似ている。
    「私はサイコパス。ウソも平気でつける」
    冷酷で非常に怖いセリフですが、
    実際のところ、心ではそう思っていないんじゃないでしょうか。
    ウソを認めないと、さらに不利な状況に陥る。
    だからウソをつきましたと白状する方を選んだ。
    http://ikuwakai.net/dekopon/?p=2325
    ただそれだけではないでしょうか。
    きっと別の場面になると、嘘は言ってません!と主張し出すでしょう。
    以前書いた人格障害者ウッキーが窃盗をした時の例では、
    1)盗んだのは私ではない部下の稲増恵美だ
    2)稲増のせいにしたが、私もウソをつくことがあります
    3)いや盗んだのではなく、もらったのだ
    1)で他人のせいにする
    2)で自分が盗んだことは認めている
    3)盗んだことを再度否定
    片山が自分をサイコパスと言ってるのは、
    2)の段階かなとも思ったりします。
    自分に不利になれば3)の状態にすぐ戻りますよ。

  7. ネーム より:

    サイコパスという言葉を利用しているだけということですね。なるほど。納得しました。お返事ありがとうございます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です