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自己愛性人格障害(174) ライ麦畑でつかまえて その2

さて、前回、唐突に「ライ麦畑でつかまえて」の話を書いたので、
読者の方々は、それが自己愛性人格障害とどう関係があるのか、
大いに戸惑ったのではと思う。

というのも、ボクがいろいろ人格障害者ウッキーのエピソードを紹介していく過程で、
もちろん具体的なあれやこれやはいっぱいあって、
それだけでも充分にウッキーがまさに人格障害者であるという事は間違いないのだが、
そういうものではない、もっと別の事で伝えたいと思っているからなのだ。

それは、ひとことで言うと「雰囲気」であろうか。

人格障害者ウッキーの危うい言動それ自体が、
人格障害者特有の空気を醸している。

そしてそれが、ライ麦畑で糾弾されているような、
この小説で主人公ホールデン・コールフィールドが嫌悪感を露わにしている、
まさに欺瞞に満ちた卑しい大人そのものなのである。

具体的な何か、というのも、もちろんあるのだが、
どことなく人格障害を感じさせる「何か」が、
その人物が醸す雰囲気に顕著に表れているのである。
それが何かと言葉で表すのは難しい。

人格障害者ウッキーの 立ち振る舞い挙動が、
そのすべてにおいて、どことなく演技臭く、
すべて何か大袈裟なのである。

人格障害者ウッキーの発する言葉ひとつひとつが、
まるで重みや深みというものがなく、
すべて表面的な、その場限りの言葉なのである。

この辺が、うまく言葉で表現できないところなのだが、
これら全てを総括して「その人物が醸成する雰囲気」としか言いようがない。
そして、こういう嫌らしく卑しい挙動や言動が、
「ライ麦畑でつかまえて」において糾弾されているそのものなのである。

続く

Posted on 2014-04-06 | Category : ブログ | | 2 Comments »
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コメント2件

 こゆきりん | 2014.04.06 22:09

私の知る自己愛性人格障害(羅列されている全ての項目に当てはまる)は地方の自称名物女優です。地方の舞台を中心にやっていて、東京の放送局でやっている地方ロケのエキストラとかその地域を目玉にした映画のエキストラやセリフ無しの端役をやっています。
本職は某宗教団体の事務員でもちろんその宗教の信者って事らしいです。
せんちさんの言われる『どことなく人格障害を感じさせる「何か」が、その人物が醸す雰囲気に顕著に表れているのである。』
そのものを持っていて、演技をしていない時にも嘘くさくて演技くさい、そして大袈裟なのです。
回りで気づいていたのは後に精神科医になる医大生とその話を聞いた60代の女性のみ。
私も後から、そこを離れて数年たってからその自称女優が自己愛性人格障害だと気が付きました。
お付き合いを経ってからそろそろ10年が経過するのに、共通の知り合いを通じて嫌がらせをして来ます。
多分自分を見捨てた酷い人として私の事を言っているのだと思います。
一度自己愛と知り合いなり友達になると以降嫌がらせは止まらないみたいです。
いい加減愚痴になってきたのでここら辺で止めますが、自己愛の中には普段の生活がすべて嘘や演技で固められているので、本当の演技者として生きてゆく人もいるのだなと思いました。
中央で活躍している有名芸能人の中にもこの手の人がきっと居るのではないでしょうか?

 せんち | 2014.04.07 8:21

>演技をしていない時にも嘘くさくて演技くさい、そして大袈裟

そうそう、それを言いたかったのです。
いつも演技臭い、ウソ臭い、大袈裟。
演技をしていない時でも。まさにこれです。
矛盾しているようですが、「演技をしていない時も演技くさい」。
これです!!

All the world’s a stage
And all the men and women merely players.

人生は舞台。
人は皆、役者。

シェークスピアは上手いこと表現しますなぁ。

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