自己愛性人格障害(173) ライ麦畑でつかまえて その1

「就職が決まって、髪を切ってきた時、もう若くないさと言い訳したね」 所詮、学生運動なんぞは無責任な学生という立場の熱病でしかない、 それを端的に言い表している。 そしてその熱病が醒めない人たちの末路が日本赤軍である。 革命を夢見ていたとは、今となっては冗談にしか思えないが、 大抵の人は、熱病が冷めて社会に順応していくものだ。 そしてボクはこれを否定しない。 人間とは弱いものだ。 組織に飲み込まれ、そこに居場所を見つけ、楽な生き方を選ぶものだ。 社会悪を糾弾していた全共闘世代が、 今や汚職をする側になっているのは皮肉である。 権力を監視するジャーナリストだった猪瀬直樹は、 権力側になったら汚職で辞職に至った。 誰がこれらを批難できるだろうか。 普段偉そうな事を言ってても、 結局、自分がそういう立場になった時にはわからない。 ***** そんな無責任な学生時代と、大人になって社会に出る移行期に、 これでいいのかという心の葛藤は誰にでもあるだろう。 移行できる人は、もう若くないさと髪を切り、 移行できない人は、連合赤軍になる。 そんな多感な青年期の黄昏時代に、 「ライ麦畑でつかまえて」に 多くの若者が共感するのが非常によくわかる。 世代を超えたベストセラーである理由がよくわかる。 ボクはサラリーマンを経験しているとはいっても、 あまりそういうのに馴染めず、 運もあって独立したため、 いまだに青年期の黄昏で心が止まっている。。。と思ってる。 ボクのキャッチコピーは「永遠の少年。永遠の17歳」なのです(笑) だからか、人の卑しい気持ち、見え透いた下心、 そういうものに非常に嫌悪を感じる。 なぜ人格障害者が許せないか、この気持ちが強いからだと思う。 続く]]>

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3 thoughts on “自己愛性人格障害(173) ライ麦畑でつかまえて その1

  1. より:

    言いたい事はよく分かります(^^)
    僕らの世代で表現すると、出来の悪い子供達が頭をまっ金金にして、短ラン着てボンタン穿いて、下品極まりない改造バイクで、寝静まる深夜の町を暴走して、やり場のない不満を訴えていました。
    でもいずれ、頭は黒くなりネクタイをして車を運転する様になり、そして家族を持ち大人になっていき、かつて散々目の敵にした「大人」に自分自身がなっていきます…熱病が覚めるのです。
    それがいつまでも覚めない人がヤ◯ザ等になっていきます。
    確かにこの世の中に「自己愛」の要素は多いし、実際どの職場でもそれは感じられます。それに順応出来る能力は必要だと思いますし、一企業の一員になるならば義務に近いと思います。
    けど誰しもがウッキーの様に、物をパクる訳ではありません。誰しもが佐村河内の様に、人の迷惑が見えなくなるまで誇大妄想にしがみついている訳ではありません。誰しもが指摘された自分の非に、反省もせず人を貶めてまで回避しようとする訳ではありません。
    大人になる事も社会に順応する事も、社会人に課せられた義務だと認識していますし、誰しも「自己愛」を持っている事は間違いないと思いますが…
    やはり誰しもが「人格障害」な訳ではないと、私は思います。

  2. 蘭丸 より:

    たぶん・・・だけど、若い頃の熱病とそこから覚める事を描いた映画ならSaturday night Fever になるかもしれませんね。
    1度しか見たことないのですが、結構感慨に耽った映画でした。

  3. せんち より:

    *** iceさん
    短ラン着てボンタン穿いて・・・懐かしぃわあ(笑)
    *** 蘭丸さん
    熱病だったと気付くことが出来ればいいですね。
    いや、大抵は気付くはずなのですが。
    あさま山荘に籠城した犯人の母親が、
    「革命は起きないのよ!アメリカ大統領が中国へ行ったのよ!」
    こんな説得をしているのを、2014年の今、聞くと、滑稽ですもん。

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