自己愛性人格障害(152) アー・ユー・ハッピー?

矢沢永吉が書いた「アー・ユー・ハッピー?」というエッセイがある。この中で非常に興味深いエピソードが書いてあるので紹介したい。要旨は、矢沢永吉のマネージャーが、例えば150万円のギャラの仕事を、矢沢にはギャラ50万円ですと申告し、差額を着服していたという話である。

コンサートを行なうには、矢沢事務所とその土地のプロモーターと、ギャラや収益の取り分など交渉しなければならない。その際に矢沢側だけに有利な条件をゴリ押しして、イベンターはほとんど儲けにならないと、矢沢永吉の評判が非常に悪かった。「だったらオタクじゃなくて他のプロモーターがいくらでもいるから」。これが矢沢永吉事務所の常套句だったという。多くのプロモーターがこの言葉で泣き寝入りをしていた。

実は、これは矢沢永吉の意向ではなく、矢沢永吉の名を借りたマネージャーの横領の手口の一端だったのである。横領マネージャーは、この不平等な条件提示を自分たちの意向ではないように装っていた。「オレだってプロモーター側の気持ちはわかる」「だけどオレたちも使われる側だから」「この条件以外ダメだと矢沢本人に言われるとどうしようもない」「これ以上言ったらオレがクビになる」「オレも辛いけど頼むから勘弁してやってくれ」

つまり自分はプロモーター側の味方で、悪いのは矢沢ひとり、矢沢が元締めで、すべて矢沢が悪いのだとプロモーター側に説明していた。ほとんどのプロモーターはそれを信じていた。そのせいで、業界内では、矢沢永吉はひどい奴だという噂が立っていた。そしてこの横領マネージャー、矢沢永吉本人には、「あのプロモーターは曲者だから気を付けたほうがいい」と、お互いをシャットアウトして、直接やりとりしないよう仕向けていた。

指示したのは自分ではないと嘘をいう。自分は味方を装う。責任をその場にいない人になすりつける。嘘をついたのがバレないよう両者を離反させようとする。ハイ、お馴染みのパターンですね。

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6 thoughts on “自己愛性人格障害(152) アー・ユー・ハッピー?

  1. 蘭丸 より:

    すげぇ・・・矢沢永吉の評判ってあまりよくないとはきいていたけど・・・・
    影に自己愛ありだったんですね。
    このマネージャーに横領というものがなければ、間をなんとか取り繕うただの中間管理職なんですけどねぇ。

  2. なみだ より:

    せんちさん。。。
    すっかりご無沙汰してしまいました。
    5月の末、娘がセクハラ・パワハラの告白してから半年。
    やっと。。。やっと。。。
    やっと。。。
    慰謝料請求の、申立を裁判所に提出し、そして1ヶ月。。。
    先週水曜日に一回目の調停が、行われました。
    申立人は、娘と息子そしてA君。
    娘と息子は未成年者なので、法定代理人親権者ということで両親が名前を連ねています。
    あくまでこの調停は、告訴するための準備。。。
    どんな言い訳をしてくるのか。。。
    知っていた方が戦いやすいという事です。
    しかし、
    セクハラTKコーチ。。。予想通り。。。
    当日、相手方は欠席。
    理由は弁護士さんの都合がつかなくなったため。
    TKコーチは、調停日ギリギリに、弁護士事務所に駆け込んだと思われます。
    調停当日、調停委員方から
    「期日変更の通知が間に合わないため、来ていただく事にしました。」と言われました。
    調停に出る意思を示さないと不利になるため、裁判所に
    とりあえず、こちら側の申立を否定、争う形で、答弁書を提出し、出廷日ギリギリに弁護士の都合を理由に欠席。。。
    『主張は追って。』と、なっている状態です。
    時間稼ぎです。
    私たちが裁判所に提出した申立書に対して、
    セクハラ・パワハラに関して、母親が呼び出して追求してきた事など全くなく、セクハラ・パワハラの事実もない。
    セクハラ・パワハラが、発覚した翌日にチームを解散した件に関しては、解散したのではなく、こちら(TKコーチ)側が『脱会させた』のである。
    その理由は、チームの会員規約、第10条の3によるもとする。
    ***会員規約第10条の3の内容文***
    乙は、甲が明記された目的、成長へ向かっていないと判断した場合及び暴力、粗暴な行為、指導者や選手をサポートするコーチ陣等関係者に対しての感謝が見られない場合は、脱会を通知し、その場合月謝6ヶ月相当分の額を乙に支払うもとする。
    *******************
    やってくれるじゃありませんか‼︎
    セクハラの事実は一切無くなり。。。
    解散と言った事は、捻じ曲げられ。。。
    それどころか、
    図々しくも、脱会費を10万円以上払えと言う。
    さらに相手方は「主張がある‼︎」と言っている。
    どんな、ストーリーを作り上げて主張するのか。。。
    今回お世話になっている弁護士さんは、
    A君のお父さんの友人(某知事セクハラ事件の被害者側の弁護士さん)に紹介して頂いた方です。
    子供の人権に関する条例を作ったり、団体を作ったり、他にもセクハラ事件、宗教問題なども担当されていて。。。
    金バッチのメッキが剥がれ、燻し銀に黒光りしているベテランの弁護士さんです。
    次回は、12月18日。。。
    証拠、証言、証人などなど。。。
    まだまだ準備中ですが、頑張ります。
    自己愛の好き勝手にはさせません!
    せんちさんのブログに、出会えたのは奇跡です。
    目に見えないなにかが、導いてくれた様にも思えます。。。
    50年生きてきて、自分の全てに納得がいった瞬間でもありました。
    いずれ、お話ができたらいいな。。。
    しかし、今は子供達に集中しなければいけません。
    負ける訳にはいかないのです。
    子供達には、将来がありますから。。。。

  3. せんち より:

    *** なみださん
    お返事が遅れて申し訳ありません。
    ここ数日の間に、大阪へ行き2泊、東京へ戻ったと思ったら、
    翌日福岡に行き2泊、そしてまた東京と、
    忙しく飛び回っていました。
    ボクもなみださんの調停の行方を注視しています。
    人格障害者がどのような言い訳をするか、
    どのように論点をずらしてくるか、
    どのような言い逃れをするか、
    それらが全て出ると思うからです。
    特に、訴訟まで発展すると、
    言った言わないは関係なく、証拠あるもののみとなります。
    ただ、ボク自身、弁護士さんと話していて、
    よく「司法の限界」という言葉を言われました。
    絶対に妥協せず、とことん追求してください。
    特になみださんはひとりではなく、
    相手はひとりです。
    また人格障害者の矛盾は、
    向こうの弁護士さんも困るのではと思います。
    いずれにせよ12月18日ですね。

  4. せんち より:

    *** なみださん
    それから・・・ボクは東京在住です。
    実は、このブログを通じて、
    おひとり、お会いした方がいます。
    なみださんとも、いずれお会いできたらいいですね。

  5. なみだ より:

    せんちさん。。。
    お忙しい中、コメントありがとうございます。
    私は、
    東京から1000km以上はなれた都市に住んでいます。
    A君のお父さんと、
    私の長男(大学生)は、東京在住です。
    せんちさん。。。
    本当に、いつかお会いできたらいいなと思っています。
    窓の外は雪。
    お身体ご自愛くださいね。

  6. 自己愛性人格障害者 より:

    幼少期の生育環境が機能不全だと、自己愛性人格障害者になる。
    人格障害は病気ではなく、性格だから治らない、よほど本人に自覚がない限り。
    団塊の世代は子育てに失敗したと言われる。
    それはつまり団塊世代の親が毒親だったということも意味する。
    毒親負の連鎖だ。ゆえに、団塊ジュニアに自己愛性人格障害者が多い。
    しかしネットで情報が広まり、自覚ある人格障害者が出現することを期待している。
    なぜなら、自覚なき人格障害者は負の連鎖を断ち切ることはできないから。
    自覚こそ、負の連鎖を断ち切る唯一の鍵。

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