自己愛性人格障害(149) 毒親 その1

今回は主旨を変えて毒親について書いていこうと思う。友人に勧められて「毒親」について調べてみたらとアドバイスを受けた事。両親が人格障害である友人に振ると、「毒親」で検索しまくった、「毒親」についてのブログを読みまくった、と言っていたこと。ワシ自身は、毒親についてはまだまだ不勉強で知識もないが、毒親と人格障害は表裏一体であるという認識でいる。端的に言えば、毒親とは子供にとって毒になる親のこと。それは無意識にそうなっている場合が多い事。

ジョンレノンの日本での一般的なイメージは優しい平和主義者だろうが、ファンならばジョンレノンの魅力が狂気的な部分にあることを知っている。ジョンレノンの音楽の素晴らしさはワシも魅了されている一人であるが、人間として見た場合、家庭を顧みず、暴力的なDV夫であるし、時として偽悪的だと思えるくらい悪趣味なジョークで他人を不快にさせる。とても普通に付き合える人物ではない。それはジョンレノンの生い立ちに関係があるかもしれない。

ジョンの父親は船員で不在の事が多く、ジョンはほとんど会ったことがない。ジョンが生まれた頃にはほとんど行方不明状態であった。さらに母親は交通事故でジョンが幼い頃に死んでいる。両親不在の中で、叔母さんに育てられている。父親は、ずっと消息不明だったのだが、ジョンが有名になってから、我こそがアイツの父だと名乗り出てきた。ジョンはそんな父親と会おうとしなかった。

さてジョンレノンは最初の結婚で息子ジュリアン・レノンを授かっている。彼は1963年生まれ。つまりビートルズが最も忙しい時期に生まれた。ビートルズの名声と引き換えに、ほとんど息子をかまってあげる事が出来ず、離婚の末、オノヨーコと再婚している。ジュリアンはこのように父を回想している。

『僕が5歳のときに両親が離婚したあと、父には数えるほどしか会っていない。そして実際に会ったその貴重な時間のなかでも、目の前の父の心は遠く離れていて、僕を怯えさせることのほうが多かった。父の人生のなかでは、僕は取るに足らない存在で、拒絶されているようにすら感じていた』

ジョンレノンは、自分の息子に対する酷い仕打ちを、ふと自覚し、そして嘆いた。「結局、俺は自分の父親と同じ事をしているのに気付き、ゾッとした」

毒親の怖いところは、それが無意識だからではないか。自分はよかれと思って、子供のためを思っての事でも、結果として、それが子供を苦しめる事になる。そして毒親はそれが子供を苦しめている事に気付いていない。毒親について、少し書いていきたいと思う。

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2 thoughts on “自己愛性人格障害(149) 毒親 その1

  1. より:

    これはちょっと耳が痛いかも…(^_^;)
    僕は子供の教育は一切カミさんに任せきり、仕事上土日祝日が休めないのをいい事に、一度も娘達の運動会とかにも行った事がないし、近年は通知表にすら興味がないに等しい程でした。
    最初は張り切って親父になろうかと思ったんですよ…けど子供が大きくなるにつれ、だんだんカミさんと距離が生まれ、子供達もカミさんと接する事が多くなり、気付けば僕は家に帰っても空気でした。タバコを吸うのもあってか、僕の居場所は換気扇前かベランダに追いやられていました。
    ここ最近デカいバイクを買った為、よく泊まりがけでツーリングに行ってます。それが僕の唯一の楽しみなんです。普通の親父ならば、家族で旅行行ったり…てのが楽しみなんだと思いますが、僕はそんな気持ちはないようです。
    うちの親父もそんな人間で、母としょっちゅう摩擦を起こしていました。僕は母の近くにいた為に、母の言い分のみで状況判断していた為、父が悪い奴に見えました。
    けど…今自分が父と同じ事をしてる訳です。僕には僕の言い分はありますが、世間一般的に見りゃ…自ずと答えは出ますよね(^_^;)自分をジョンと重ねる様なおこがましいマネはしませんが、親にされた事は、どうしても自分が親になると同じ事をしがちです。
    それは本能なのかも知れませんが…変わりたいと思うならば、努力は必要ですね。
    すいません…独り言です。

  2. せんち より:

    今、ボクの両親がうまくいっていなくて、
    まあ元々好き合って結婚したような感じではなかったので、
    それは仕方ないとして、
    母親が父の悪口を息子のボクや親戚に言うものだから、
    みんな同情しちゃって。
    ボクだけが比較的冷めた目で母親の話を聞いてます。
    ボクはこれから親になる立場ですが、
    どのようになるか不安です。

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