自己愛性人格障害(127) ブラック企業 その1

上司、同僚、部下、関係は様々だが、人格障害者が職場にいる、それが原因で職場を後にしなければならない人が多い。今回は、ちょっと趣向を変えてワシのサラリーマン時代の話を書こうと思う。

ワシが転職先として勤めた会社は、靖国神社の近くの一等地に本社を構える、日本国内はもとより、海外にも数多く支店がある大きな会社で、そこの本社の総務として採用された。その頃はまだ20代で、しかも東京に来たばかりだったので、なんとか早々に仕事を見つけねばと思っており、採用されて、入社当日はとても張り切って出社した。しかし、これが、なんと真っ黒のペンキを重ね塗りしたようなブラック企業。離職率が高く、1か月未満で辞める人の何と多かったことか。それでも規模が大きい会社だったので、ワシの部署がゴタゴタしてても、次々に新規採用がやってくる。そしてワシもその内のひとりだった。

初出勤の日、ボクの面接をして採用してくれたKさんが、時間あったら帰りにコーヒーでもどうだい? と誘ってくる。ハイ、喜んでと、九段下の喫茶店に連れて行ってくれた。その時のKさんの話は意外なものだった。「せんち君、ここは君がいても何も得ることがない会社だ。君のためにならない。まだ若いのだから、早く次の就職先を探しなさい」。これが入社初日の夜に言われた言葉である。その後、この会社がいかにブラックか、滔々と語ってくれた。ワシは驚いた。やっと決まったと思ったのに。。。「Kさん、ひどいじゃないですか。だったら僕を採用しなければよかったじゃないですか」「いや、俺はオマエが良い人材だと思ったから採用しただけだ。それが俺の仕事だからな。だからこそ、こうして早目に本当の事を伝えているじゃないか。これが俺の良心だと思ってくれ」

その夜、ワシは、がっかりして家路についた。これがその会社における初出勤での出来事である。でも、切り替えが早いのがワシの長所。次の日から、すぐに転職活動に再開した。

続く。

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2 thoughts on “自己愛性人格障害(127) ブラック企業 その1

  1. 楽天のkumanomi より:

    ありがとうございます。
    奇跡のようにうれしいです。
    神様っているんですね。
    言いつくせないくらい、感謝の気持ちでいっぱいです。

  2. せんち より:

    *** 楽天のkumanomi さん
    何か良いことありましたか?
    皆さんにも幸福のおすそ分けをください~

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