自己愛性人格障害(118) 神様はご存知である。

このホームページは自己愛性人格障害に特化した内容であり、あえてそれ以外の話題を書かないようにしている。しかし、今後は、徐々にであるが、ワシ自身の人となりがわかるような、そんな内容も書いていこうと思っている。さて、人格障害の話に戻ろう。

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デヴィッドボウイの初期のアルバムに『SPACE ODDITY』という名盤がある。タイトル曲はもとより、アコースティックが中心の美しい楽曲が並ぶ。その中でも印象的なのは、「GOD KNOWS I’M GOOD」という曲である。歌詞の内容は、ある女性が、スーパーで万引きをするところから始まる。店員に見つかってしまい、気が動転してしまう。女性は泣き出し、 まわりの人に狂ったようにアピールをする。「神様は、わたしが善人だということをご存じだ」と。

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もうひとつ。太宰治の「きりぎりす」という短編集の中に「燈籠」という話がある。貧しい彼氏が、友人と海に行くというので、恥をかかせまいと、彼氏のために、お店で海水着を盗んでしまう。その盗みが見つかってしまい、その女性は、狂い出したように取り乱す。少し長いが、半狂乱でひとり語りする、その女性のセリフを本文から引用しよう。

『私を牢へいれては、いけません。私は悪くないのです。私は二十四になります。二十四年間、私は親孝行いたしました。父と母に、大事に大事に仕えて来ました。私は、何が悪いのです。私は、ひとさまから、うしろ指ひとつさされたことがございません。私は、あのおかたに恥をかかせたくなかったのです。お友達と海へ行く約束があったのです。人並の仕度をさせて、海へやろうと思ったんだ、それがなぜ悪いことなのです。
私を牢にいれては、いけません、私は二十四になるまで、何ひとつ悪いことをしなかった。弱い両親を一生懸命いたわって来たんじゃないか。いやです、いやです、私を牢へいれては、いけません。私は牢へいれられるわけはない。二十四年間、努めに努めて、そうしてたった一晩、ふっと間違って手を動かしたからって、それだけのことで、二十四年間、いいえ、私の一生をめちゃめちゃにするのは、いけないことです。まちがっています。私には、不思議でなりません。一生のうち、たったいちど、思わず右手が一尺うごいたからって、それが手癖の悪い証拠になるのでしょうか。あんまりです、あんまりです。たったいちど、ほんの二、三分の事件じゃないか。私は、まだ若いのです。これからの命です。私はいままでと同じようにつらい貧乏ぐらしを辛抱して生きて行くのです。それだけのことなんだ。私は、なんにも変っていやしない。きのうのままの、さき子です。海水着ひとつで、大丸さんに、どんな迷惑がかかるのか。人をだまして千円二千円としぼりとっても、いいえ、一身代つぶしてやって、それで、みんなにほめられている人さえあるじゃございませんか。牢はいったい誰のためにあるのです。お金のない人ばかり牢へいれられています。あの人たちは、きっと他人をだますことの出来ない弱い正直な性質なんだ。人をだましていい生活をするほど悪がしこくないから、だんだん追いつめられて、あんなばかげたことをして、二円、三円を強奪して、そうして五年も十年も牢へはいっていなければいけない、はははは、おかしい、おかしい、なんてこった、ああ、ばかばかしいのねえ』

ワシは万引きなど、したことは、もちろんない。万引きは窃盗である。泥棒である。万引きで潰れる書店があるくらいだから、その被害は甚大である。例えば書店で1冊本が盗まれると、同じ本を5冊くらい売らないと仕入原価を取り戻せないらしい。上記の2例は、窃盗が発覚した時のそれぞれの反応を描いている。それにしても、大したもんだと思う。万引きはそのお店の死活問題に関わるというのに、犯人は、双方とも、自己弁護に終始し、神様まで持ち出している。自分のしたことへの罪の意識がない。特に太宰治の例はひどい。泥棒のくせに、自己弁護、悪くない、悪くない、と騒ぎ出す。ああだ、こうだ、言い訳ばかりして、他人が口を挟む間もなく、ただひとり、わめいて、これだけの長いセリフを、ぶわぁ~っと一気にしゃべりまくる。まわりにいたお店の人、警察官、みな、手がつけられず、茫然と収まるのを待っていたに違いない。

人格障害者ウッキーって、こんな感じなんよ。悪事が発覚しても、 自分に否があることを認めようとせず、ああだこうだ言い訳をする。こっちが、「何を言い訳してんだ、そりゃ違うだろう」と言葉を挟むと、「聞いて!聞いて!ウッキーッ!」。ちなみに、人格障害者ウッキーの言い訳の内容も、この太宰治の小説のセリフとレベル的には大差ない。自分が犯罪者だということを棚において、言い訳にならない言い訳を延々わめきたてるだけである。

とにかく、うるさい。必至になって、半狂乱になって、ただひとりまくしたてる。こっちは、ああ、もういいよ、ハイハイ、という気分になる。意図してか、しないでか、こうしてウヤムヤにするのが人格障害者の手口である。本当にこんな奴とは合わない。長時間一緒にいるのは無理。典型的な自己中心的ババアで、かつ身体障害者で人格障害者。前の職場でも嫌われ、ワシの職場でも嫌われていたように、ヒョウ柄服の大阪のオバサンにも相手にされないだろう。

ワシはね、静かな環境が好きなんだ。音量を落とした音楽が流れる中で、仕事に集中したい。人格障害者ウッキーみたいに、現場にも出ないで終日会社でインターネット見てて、ヘルパーさんと大声で雑談して、早く定時にならないかなと待ってるのとは違うんだよ。それにしても、なんで人格障害者って、あんなによくしゃべるの? なんであんなにうるさいの? 少しも黙ってられないの?

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9 thoughts on “自己愛性人格障害(118) 神様はご存知である。

  1. 自己愛夫 より:

    夫は人の話は聞かないけど、自分の話は(特に自慢話)はずっとしてる。いつもいつもしゃべってはない。飲んだり食べたりマンガを読んだりビデオ見たり・・・お宅っぽい感じだから。知ったかぶりとかよくするから、迷惑。あと家族にはケチだし、根性悪いから、気を張って接してないと、少しの隙を見せると こちらがダメージを受ける。
    私が少し悪い考えだと罰が当たる時もあるのに、夫はたくさん悪い事してるのに罰も当たらん。今では夫の悪い考えや行いが、体の弱い私に罰が来てるようにも感じる。
    好きな人となら一緒に居るだけで楽しいし時間が経つのも早いけど、自己愛と長時間いるのは苦痛しかない。
    夫は会社に行くのに、いつもおやつとマンガのことしか考えていない。定時までぼうっと仕事してそれから残業するタイプだから、今や残業禁止よ~   結婚前は「会社の男女参画運動の担当者になってる」とか「専務のお嬢さんとの縁談あった」とか「親が死んでも仕事は休めません」とか大層に言ってたけど、ほら吹き。
    いっぱいいっぱい嘘つかれてたのに、私ってアホやとつくづく厭になる。
    神様っているのかな。もうそろそろ普通になりたい。
    長々とすみません。少しずつですが、気分が落ち着いてきてます。

  2. せんち より:

    *** 自己愛夫さん
    神様って、いますよ。ボクはいると信じてますよ。
    いると思わないとやっとれん(笑)
    人格障害者は、それ自体が原因となり自滅するので、
    こちらが手をくだす必要もないですよ。
    せっかくのゴールデンウィークなので、
    映画を見るとか、読書するとか、
    しばしの現実逃避も有効ではと思います。
    ボクは今晩、友人と食事をして、
    夜は「男はつらいよ」を見ようかな~

  3. 元スネ夫 より:

    ヨコヤリすみません、自己愛夫さんへ
    自己愛夫さんの場合は神様は期待しない方がいいですよ。
    >人格障害者は、それ自体が原因となり自滅するので、
    こちらが手をくだす必要もないですよ。
    普通の会社では問題がある人間は淘汰されますけど、家庭ではそうではないようです。
    と言うより、家庭はそういうしわ寄せが全部来る場所のような気がします。
    だから自己愛夫さんの場合は、自分から行動を起こして戦わない限り絶縁できませんよ。
    ちなみに私は無神論者です。

  4. 自己愛夫 より:

    そうですね。家庭はそういうしわ寄せが全部来る場所と私も感じています。   仕事先なら、「さようなら」って家に帰ると関係ないけど、生活にいつも関係するので どんなに嫌な事から逃げようとしても付きまとう気がします。
    昔は良いことをしたりしたら、自分にも良い事が返ってくるって思ってましたが、今は自己愛のような奴が気にしない分 病気にもならないし、なかなか死なないのが 身に染みて分かる。

  5. せんち より:

    ボクは、「神様がいる派」ではなく、
    「神様がいて欲しい派」です。

  6. 自己愛夫 より:

    私も「神様がいて欲しい」です。

  7. 元スネ夫 より:

    せんちさん、自己愛夫さん
    なるほど。
    会社の被害が大きい割には何かすごい前向きだなあと思ってしまいました。でもそれなりに落ち込むこともあったんですね。
    ところで、私もあれから考えが変わりました。
    死神、疫病神、貧乏神はいるようだと。
    それに、自己愛夫さんには福の神が必要ですね!?

  8. せんち より:

    >会社の被害が大きい割には、
    >何かすごい前向きだなあと思ってしまいました
    しょせん、経済的なことですから。
    頑張れば、お金は後からいくらでも稼げます。
    それよりも、人格障害者ウッキーに悪口を吹き込まれた、
    ボクの嫁さんがかわいそうでなりません。
    だから、職場、家族、配偶者が人格障害者で、
    被害にあわれている方々から比べたらと思うと。。。
    人格障害者のブログなんか読むと、
    怨念がこもって暗い感じのものが多いので、
    ボクは、何か、ユーモアを交えて書いていきたいと思っています。

  9. あやか より:

    自己愛生人格障害の彼が、職場であの有名スポーツ選手と一緒に個人の敷地内で、要らなくなった家財を燃やした事件。最近では個人の持つ土地だとしても、何かを燃やす事は禁止だそうで、近所から通報があったと警官が駆けつけた。二人は燃やす事が罪に問われるとは知らずに、次々とタンスや台にしていた物をくべて炎と煙りは高く上がったという。有名スポーツ選手ははじめ、俺が燃やそうと言い出した。と警官に言ったが、自己愛性人格障害の彼は、いいや、私が言い出し、勝ってにやりました。と言った。
    自己愛性人格障害の人々が、常に責任逃れをする訳ではありません。
    責任を被ってまでも欲しいものがある。という時もあるんです。
    彼の頭にあったのは、有名人→犯罪→マスコミ→悪評→スポンサー離れ→落ち目→俺が救う→俺に一生頭が上がらない→俺の言う事を受け入れる。
    ちょっと普通の人にはそっちの方向に考えにくいですが、彼はそう思ったそうです。俺って頭いいでしょ☆的なニュアンスで誇らし気でした。
    かくして彼は警察署で事情聴取を受ける事になり、生まれてから今までの事を語ってきたそうです。帰ってきて「俺はやっすい給料で指示されて犯罪者になっちまった。この件は必ず償ってもらう。俺の人生をメチャメチャにしやがって、高くつくぞ!!怒」と締めくくります。
    頼んでもないのに自分がやりましたと言って?自分がやりましたって言う時恩をきせようと企んどいて?
    その後彼はその選手に推薦状を書かせています。
    汚いやり方は彼等の常識です。凡人には理解できません。

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