自己愛性人格障害(006) 障害ではない

自己愛性人格障害という呼称について。ワシからしてみれば、ただのキチガイと言いたいのだが、このような立派な名前がついている。それにしても「障害」というのは、医学上何らかの呼び名が必要だったからであろうが、その言葉の意味するところには「図らずもそうなった」という意味が込められている。

しかし、自己愛性人格障害は、名称こそ「障害」とついてはいるが、事故や何かで身体に障害を追ったり、生まれながらに負っている障害とは全く性格が異なる。自己愛性人格障害は、環境が生む後天的なものであり、関係する人々、組織を破壊する危険な障害なのである。ガンなどといった個々人の病気ではなく、まわににも悪影響を与える伝染病なのである。

身体などの障害は自覚があり、まわりも視認出来るし、乙武クンが言ってるとおり、健常者よりやや不便であるだけだ。まわりに手間はかけることがあるかもしれないが 迷惑をかけることはない。なおかつ障害のある人でも健常者と同様な生活が出来るよう、社会環境も意識がある。

しかし、人格障害の場合は、一見、普通の仮面を被って存在し、その害悪をバラまく。社会環境も、そういう人たちの存在を前提としていない。せいぜい精神科医がカウンセリングを行なう場合もあるが、自覚のない人格障害者たちは、それすら他人事のように思い、自分はまともだと主張し、カウンセリングなど行かないだろう。障害だなんて立派な名前はもったい。

自己愛性人格障害は、障害だからカワイソウ。何とか理解してあげましょう。気持ちわかるわぁ。こういう事を言える人は、実際に一緒に仕事してみるといい。結婚してみろ。同居してみるといい。一般にイメージする障害とはまったく別物、身体や生まれついてのものと同じ障害ではないということに気付くだろう。

また、人格障害であれ身体障害であれ、いずれにせよ、障害者だからといって、反社会的な事を許容するというのは別。障害者でも健常者でも、して良いことと悪いことは一緒なの。障害者だから許してやれとか、仕方ないとか、理解してあげようとか、そうやって別として扱うこと、それが差別である。そして差別はいけないことだ。

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13 thoughts on “自己愛性人格障害(006) 障害ではない

  1. 元被害者 より:

    初めまして
    私の父親がまさにこれでずっと物心ついた時からずっとモラハラの毎日でした。学校でもこういう子ばかりに執着され虐められました。
    私は争いごとが嫌いなので、こういう子にターゲットにされやすかったんだと思います。
    ところで、この原因は後天的だという考えのようですが、私は先天的だと思います。
    数人から被害に遭っていますが、彼らの家庭環境に共通点は見出せませんでした。本当に普通で兄弟も良い人のこともありました。
    私が見た自己愛性人格障害の最年少は8歳でした。これだけ早い時期にもう特徴が出ているのは、前頭葉のどこかが元々正常な人間と違う構造をしているからだと思います。
    脳に、将来的に良心になるような部分が存在しないので成長して発達したところで普通の考え方ができない脳になるのだと思います。

  2. せんち より:

    家族が人格障害者だと、大変みたいですね。
    配偶者だと離婚できるし、学校は転校すればいい。
    だけど、親兄弟だとなかなかそうはいかない・・・
    後天的要素が多いとは思っていますが、
    先天的に前頭葉に欠落があるんじゃねーかという奴、確かにいますね(笑)
    それにしても、8歳でそれと気付くのは、よほどなんですね。
    その年代だと、単なる幼さからくる我がままの一種と捉えられかねないと思うんですが、
    大人になるとどういう感じになるのか怖いです。
    先天的な発達障害と微妙にリンクしているかもしれませんね。
    きっと原因となる要因はいくつもあって、
    それらが不幸にもうまく合致したとき、人格障害が出来上がる。
    こういうことでしょう。

  3. 元被害者 より:

    >それにしても、8歳でそれと気付くのは、よほどなんですね。
    その年代だと、単なる幼さからくる我がままの一種と捉えられかねないと思うんですが、
    やはり単なる我侭とは種類が違ういます。妙に狡賢い、普通なら恥ずかしくてできないようなことを平気で要求する、言うことが二転三転するという特徴がありました。
    小2の時に一人、小3で一人それぞれ遭遇しました。
    小2の子は、他校の同学年でスイミングスクールが同じでした。選手クラスだったため週に4回も会っていました。低学年クラスの中でその子は一番遅くて、新入りや幼稚園の子に抜かれていました。今思えば、その子のお兄さんがトップの強化選手だったため一緒に入れてもらったという感じでした。
    私も後から入って抜いた一人だったのですが、何となく仲良くなりました。そして、練習中に次のレースで負けてほしいと頼まれるようになりました。可哀想だったので数回負けてあげると、今度は大会で負けてほしいと頼んできました。断ると、そんな子はもう友達とは認めないと怒り出しました。
    小3の時の被害は甚大でした。
    クラス変えの後すぐに、クラスでアンケート用紙が配られました。そこにお母さんが働いているかどうかを問う項目がありました。回収の際に、それを席の近かった女子に見られました。その女は、私の母親がどこで働いているのか聞いてきました。私は、母親の職場は教えてはいけないと言われていたので断ると、「教えてくれたっていいでしょ」と怒り出したので、驚いてしまいました。家に帰って再度母親に聞いたらやはり教えてはいけないとの答えだったので次の日そう伝えてもしつこくしつこく聞き出そうとしてきました。
    結局、あまりのしつこさに耐えられず誰にも言わないという条件付で教えてしまいました。すると、聞き出したとたん、その女は目の前でクラス中の子に私の母親の職場を言いふらし始めました。「誰にも言わないって約束したでしょ」と抗議すると「恥ずかしいことじゃないんだから言ったっていいでしょ、何が嫌なの?」と逆切れして手に負えませんでした。
    給食の時間に先生にも話しました。まるで、私が自分から話したくて教えたような口ぶりで話し、先生が、私のお父さんの職場まで聞いてもいいような雰囲気に持っていきました。そして父親の職場まで話させられました。
    その後、友達(取り巻き)を引き連れてやってきては、私の物を取ったり乱暴に扱って壊すのがあっという間に常習化しました。「お母さん働いてるんだからまた買ってもらえばいいでしょ」と言いながら持っていきました。選んで取った後残りの物まで壊すようになったので、そのうちに私は、何か渡してすぐに去ってもらおうと考えるようになっていました。
    その女は、いつもそうやって私の物を勝手に取ったり思い切り乱暴に扱ったりしながら、たまに「よく簡単に人に物あげられるよね、親が働いたお金で買ってくれたのにね」と説教めいたことを言うのです。
    しばらくして、先生に呼び出されて怒られた時、その女は、私が悪くて自分は我慢していたという流れにしたかったらしく、「自分の母親が○○で働いていると自慢して、うちの母親が働いていないことを馬鹿にしてきて腹が立ったから取った」と言いいました。
    先生は、一通り私を怒った後、今度はその女に「人の物を取ってはいけない」と注意し始めました。すると「取ってない、もらった」と言い出しました。
    先生が「どっちなの?」と指摘すると「もらった」に完全に変更しました。
    先生が「じゃあさっきなんで取ったって言ったの?」と聞くと「怖かったからそう言った」と言いそれ以上の追求をする前に泣き出しました。

  4. まゆ より:

    子どもの頃でも酷い傷を受けますね
    わがままとかちょっと変わってるで流されてしまう事が多いかもしれません。
    大人の場合はもっと最強です
    攻撃も完全につぶされるくらいだし虚言も半端ないですし
    話を挿げ替える ビックリするほどの事をします。
    自分は天才だから おまえは奴隷になれ 言う事を聞け なんて普通に言います。
    話をしてもらえるのをありがたいと思え ってことも。
    別人格まで出てくる場合もありますよ
    本人は都合が悪いと先に甘えが悪いと先手をうってきて
    さらに都合が悪いと 自分が悪かった もうダメだ 幸せになって欲しい
    だの きれいな言葉をならべ出しますが 感情が伝わってきません。
    保身でしかないというのは離れてみて あとであ~障害があるからだ 本心じゃないと気がつきます。
    救いようがないので 彼らのためにとか なんとか力になりたいとか
    愛情ですら すべて無力です。
    自分が壊れる前に自分を守り離れるしかありません。
    でも また 違うところで傷つく人がでてくるのでしょうけれど・・・

  5. せんち より:

    *** 元被害者さん
    話を読むと、ガチですね。
    年齢を考慮しても、道徳観念が歪んでいます。
    自分の思い通りにならなかったら、
    世の中では往々にしてそういう場面が多いにも関わらず、
    それは相手に非があるからと責任転嫁するとか、
    盗癖はもちろん、言い逃れや、言質不一致、
    さらに矛盾を突かれるとウっキーと話が出来なくなる様子。
    ガチですね。
    ガキの時代にこうだと、今、現在、どのような状態なのか、
    またその後の人生をどのように歩んできたのか興味があります。

  6. せんち より:

    *** まゆさん
    さんざん振り回されて、
    離れた後に気付く、それが人格障害者の被害者です。
    普通、こんなんだと、まわりから相手にされないだろうと思いきや、
    次々に相手をしてくれる人を探すのが上手い。
    独特の嗅覚を持ち、自分を特別扱いしてくれる人を探し出す。
    そして被害者が増える。
    本当に、なぜ、このような人格が形成されるのか不思議で仕方がない。
    ウソを言ってはいけない。責任逃れをしてはいけない。
    こういう気持ちがないのに、社会生活を営んでいるのが不思議で仕方ありません。
    ワシントンの木の話を小さい頃読まなかったのかと思う(笑)

  7. 元被害者 より:

    まゆさん
    >でも また 違うところで傷つく人がでてくるのでしょうけれど・・・
    本当にそうですね。このように次から次へとターゲットを渡り歩くやり方と、自己愛が何十人に一人存在している事実を考えると、これからは社会的に何らかの対策を取るべきだと思うようになりました。
    この障害が先天的か後天的かで意見が分かれていますが、私は何らかの先天的な要素があると思っています。私が出会った自己愛は家庭環境や成長過程だけが原因とはどうしても思えませんでした。
    小学校で心理テストを義務付けて、自己愛性人格障害の兆候を持つことが分かった時点で程度に合わせて、隔離するなり、一部個別指導を取り入れるなりするべきだと考えています。周りの児童を守るためにです。
    本当に少数のようですが、最近では配偶者に指摘されるなどして自分がモラルハラスメントをしているということに気付く人もいるようです。
    もちろん、気付くと言うことはとても軽症なんでしょうけど。

  8. 元被害者 より:

    >ガキの時代にこうだと、今、現在、どのような状態なのか、
    またその後の人生をどのように歩んできたのか興味があります。
    恐ろしいことなので、書くべきかどうか迷いましたが…。
    また別の子でしたが、小6にいたモンスターは、弱い子数人を精神的に支配してお互いに傷つけ合わせていました。
    ステディな取り巻きと、精神的に追い詰めた状態でお互い攻撃し合わせる最下層の子達という二層式構図が出来上がっていました。
    取り巻きは、決して友達とは違うけれど召使というほどでもない関係で、彼らは常に自己愛の気持ちを伺うようにして最下層に対するいじめの具体的な提案を自発的にしていました。
    最下層同士を争わせる際、先制攻撃をするという意思表示を事前に無理矢理させていました。
    形だけの「やるのか、やらないのか?」の問いをし、拒否したり難色を示すと劣等感を刺激したり、脅したりまくし立てたりして焦らせて判断力を失わせて”やる”と答えさせ、やらざるを得ない状況に追い込むのです。
    そして、強引に一方に攻撃を仕掛けさせた所で、待ってましたと言うように、すかさずもう一方の味方につき反撃するように上手に煽っていました。
    反撃の段では、同じことをやり返せと入れ知恵し、先に攻撃させた方には、あんな酷いことをしたんだからやられて当然だと言って逃亡を阻止していました。
    ただ、この時は金品を奪うようなことはなかったので目的は分からずじまいでした。
    小6の子が、今現在、角田美代子のようになっている可能性は十分にありえると思います。

  9. せんち より:

    ***元被害者さん
    なんだか、ボクが被害にあったのとは、もはやレベルが違うワルですね。そりゃ。
    金品を奪うことがないということは、それ自体が目的だったのでしょう。
    良く考えると、お互いを反させて第三者として主導権を握ろうとする人格障害者の特徴が、
    非常に顕著な例だと思います。
    個々の事例は異なっても、それ自体は、変わらないんですね。

  10. 元被害者 より:

    角田瑠衣は、角田美代子に従順で右腕として自分からよく動き、角田美代子を慕っているようにも見えたという証言がありますが、これはそうするしか命の保証がなかったからでしょう。
    お姉さんが虐待され衰弱死(おそらく母親も)しているのですから、慕えるはずがないのです。
    小6のモンスターは、少しでも従いたくないという素振りを見せると、それが悪いと言って後で持ち出して攻撃する理由にしていました。
    最下層の被害者は、みんなすぐに愛想よく従うようになっていました。
    取り巻きは、自己愛がご機嫌である=自分が安全であると理解していたから、あのような状態だった訳です。
    この問題も後になって先生が介入したのですが、自己愛の説明を鵜呑みにして本当のことは把握できず、最下層の子の一人がいじめの張本人として処理されました。

  11. せんち より:

    非常にわかりやすい例ですね。
    おおよその心情の変化はその通りだと思います。
    自分を守るために、自己愛性人格障害の言うことをハイハイととりあえず聞いておく、
    これはボクにも身に覚えがあります。
    ただ、先生が理解してくれなかったこと、
    非常に残念ですね。
    ボクが当人だったら、コイツに言っても無駄なんだなと思って不登校になるかも。

  12. 元被害者 より:

    >ただ、先生が理解してくれなかったこと、
    非常に残念ですね。
    典型的なセカンドアビューズです。巧妙な説明と外面で、周りの人に自分に都合の良い内容で信じ込ませてしまうのです。
    残念ではあったものの驚きはしませんでした。普通の先生の力量では、実態を理解するのはおそらく無理だったでしょう。
    実際、せんちさんも、自身が被害に遭っているにもかかわらず、小学校低学年に本格的な自己愛がいることに驚いたわけですし。
    よく考えればかなり辻褄が合わないのに、なぜかみんな最初は自己愛側の話を真に受けて信用しますよね!?
    幼い頃から、父親が母親のことを周囲の人に話す様子を見て、子供心に、”まことしやかに話すもんだなぁ”と感心していました。嘘なのにあまりに自信たっぷりに話すので、その場にいた人間でさえ”本当はそうだったのかも!?”と自分を思ってしまう始末です。
    ちなみに、小3の時の担任も表面的な判断材料から誤った憶測をしていました。
    私に対しては、「人に物をあげて仲良くしてもらおうとするのは良くない」、「物を大切に扱いなさい」と度々注意してきました。
    自己愛がいれば必ずいじめの被害者が存在しているのだから、自己愛性人格障害はもっと広く認知されるべきだと思います。
    その一方で、この自己愛が作ってしまう環境は、第三者からは真実を非常に見抜きづらいというのもよく分かっているので、早期発見や、被害を全て明るみにするのは難しいだろうとも思うのですが。

  13. せんち より:

    元被害者さんのコメントは、本当にいろいろ示唆に富んでいて参考になります。
    そしてボク自身、心当たりあることが多々で、そうなんだよなーという感じで読んでいます。
    先生って、当時はすごく大人に見えたものですが、
    大人になった今、やはり普通の人だという考えになりました。
    良くも悪くも普通の人で、特別な人ではないということです。
    特に公立では、トラブルを避ける傾向にあるので、
    なんとかその場を収めて終わり、という考えで、根治まで辿らない気がします。
    面倒くさい人格障害を相手にするより、
    ちゃんと話が通じる普通の生徒を注意して終わりにしたいという気持ちでしょう。
    ホンマに人格障害者の相手はしんどい。
    言ったことを言ってないウッキーッと言い張り、
    涙ながらにウソをつくし、
    こっちがおかしくなりそうです。
    第三者から真実を見抜きづらいのを利用するという部分、
    まさにその通りで、これは何とかならないものでしょうか。
    はっきり犯罪でも犯してくれれば法が隔離してくれるのですが。。

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